ユーザー通信212号_3面:異彩放つ、マパールのアクチュエーティングツール
異彩放つ、マパールのアクチュエーティングツール
専門に製造するグループ会社社長が来日、
MECTでワークショップ開講
マパール(本社=埼玉県三郷市、松田剛一社長)は、メカトロテックジャパン(MECT)2019にて、同社の代名詞ともいえるガイドパッド付きリーマをはじめ、標準工具や特殊工具の豊富なラインナップを出展する。
そんな工具群の中でひときわ異彩を放つ工具がアクチュエーティングツールである。「アクチュエーティング」とは日本語で「作動させる」という意味であるが、工具の内部にドローバーや、プッシュロッド等の機構を搭載し、そのロッドの押し引きと刃先のせり出す動きを連動させ、刃先径をコントロールしながら複雑な形状を加工するものである。
この工具は、一般的にはモーションツールの名で知られている。従来のアクチュエーティングツールは、専用機のみで利用されていたが、現在では汎用のマシニングセンタ、もしくはU軸機能を予め搭載したマシニングセンタでも使用されている。
マパールのアクチュエーティングツールは、自動車業界をはじめ様々な業界で使用され、その使用範囲は多分野におよぶ。自動車部品加工の実績では、シリンダーヘッドのバルブシート面加工、シリンダーブロックのシリンダー穴加工、クランクシャフト穴のスラストフェース加工、その他コンロッドの小端穴やステアリングナックルのテーパ穴、ターボチャージャー、デフケース加工があり、他業界ではポンプ部品や風力発電部品の加工実績もある。
そしてこの特殊工具を専門に製造するマパールグループ会社 ITS(アイティーエス)社長のPatrick Fabry(パトリック ファブリー)氏がMECT期間中に来日し、10月26日(土)11時から、ポートメッセなごや 交流センター3階・第4会議室にて、「工具の世界にとどまらない究極のメカニズム~マパールのアクチュエーティングツール(モーションツール)のご紹介~」と題したワークショップを開講する(日本語通訳あり)。
今回のセミナーでは、このように多様性に富んだアクチュエーティングの機構の数々をインプット(入力)とアウトプット(出力)の側面から捉え、同じ加工ワークであっても機械の仕様やアクチュエーティングの組み合わせによっては様々な加工が可能になることを紹介する。
【MECT2019/マパール 小間番号・2A14】
2019年10月24日