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ユーザー通信212号_8面:『中小必見! ロボットで現場が変わる』 MECT2019コンセプトゾーン

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『中小必見! ロボットで現場が変わる』

MECT2019コンセプトゾーン

近年、人手不足の深刻化や生産性向上への期待から、解決策のひとつとして、大企業だけでなく中小企業でも産業用ロボットに対する関心が一層高まっている。一方、「産業用ロボット」の導入を検討はしてみるものの、収益性やスペース、オペレーションできる人材・情報の不足などを理由に、導入自体を見送るケースが決して少なくないという。

そこで今回のMECTコンセプトゾーンでは、次のような、中小企業に最適な産業用ロボットの活用法や高度化したシステムなどを、連日のセミナー・実演も交え、会場内で紹介する。

「ロボット切削」で広がる可能性

世界初披露の国産高剛性ロボット『MOTOMAN-GG250』を使った切削加工システムにて、ロボット向けに開発した工具と組み合わせ、複数素材の切削加工を披露する。(協力/トライエンジニアリング、イワタツール、安川電機)

軽くて小さいロボットはこう使う

設置面積約200㎠、重量わずか約4㎏のデンソーウェーブ製人協働ロボット『COBOTTA(コボッタ)』と非接触式ディスペンサーとを組み合わせ、多様なワークの形状に合わせたシール材の塗布、また、小型トルクドライバーを使ったネジ締め作業や展示会初披露となるラベル貼りなど、精度が求められ、ロボット化が難しかった、生産現場に適した具体的な活用例を複数紹介する。

重筋作業を肩代わりする

協働ロボット最大の可搬質量35㎏を誇るファナックが開発した『CR-35iA』を活用し、重さ20㎏のロボットアームの組み立て工程を披露し、大きくて安全な協働ロボットの最適な使い方、魅力を紹介する。

小型部品を一緒に器用に組み立てる

繊細で精密、長時間にわたる作業に最適で、高度な自動化を実現するABB製協働型双腕ロボット『YuMi』とともに、塗装機部品の組み立て作業を体験できるコーナーを設置し、人との真の協働作業が可能となる双腕ロボットの魅力、活用法を提示する。

また、10月25日(金)の14時30分~15時20分には、ゾーン内の特設ステージにて、未来志向のロボット開発を推し進めるデンソーウェーブとドイツの制御機器メーカー、ベッコフオートメーションによる「ロボットで描く生産現場の近未来」と題したスぺシャルトークセッションを行う。

折しも、MECTと同じ主催者・共催者(ニュースダイジェスト社・愛知県機械工具商業協同組合)により、来年7月には「ロボットテクノロジージャパン」〈2020年7月2日(木)~4日(土)/愛知県国際展示場(常滑市セントレア)〉の開催が控えている。

それだけに、今回のコンセプトゾーンでの企画展示が少なからずとも、その前哨戦、布石、呼び水になると考えられる。

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