山善、「全日本物流改善事例大会2025」の優秀事例に選出

山善(本社=大阪市西区、岸田貢司社長)と、山善のグループ会社であるロジライズ(本社=東大阪市、松田慎二社長)は、公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会と一般社団法人日本物流資格士会が主催する「全日本物流改善事例大会2025」において、物流改善事例が優秀事例として選出され、2025年5月13日(火)・14 日(水)に開催された本大会にて、その取り組みを発表した。
▲(左から)公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会の飯田正幸氏、 優秀事例を発表した山善のメンバー
「全日本物流改善事例大会2025」は、物流における「現場力」をさらに高めるべく、優れた物流改善事例を相互に発表し、課題解決の手がかりやノウハウを共有するとともに、物流の実務者同士が集う情報交流の場として開催されている。今回は、多数の応募事例の中から42件が優秀事例として選出され、山善とロジライズは以下の4件の物流改善事例が優秀事例に選ばれた。
1.【山善】ロジス東京(埼玉県北本市)における輸配送の見直し(早朝配達、幹線輸送、パレット輸送)による運賃削減と納品リードタイムの短縮。2.【ロジライズ】路線集荷時間厳守に対応する作業改善。3.【ロジライズ】出荷拠点や在庫の配置見直しによる近距離配送の体制構築。4.【ロジライズ】配送頻度見直しによる配送効率改善。
これらの改善は地域密着型小規模配送拠点の「デポ」を活用し、自社配送エリアの拡大や即納体制の強化を進めたことにより実現可能となった。 今後も山善とロジライズは、上記のような様々な取り組みを通じて、サービスレベルの向上はもちろん、持続可能な物流体制の構築に注力していく。
<物流改善事例の概要>
1.【山善】ロジス東京(埼玉県北本市)における輸配送の見直し(早朝配達、幹線輸送、パレット輸送)による運賃削減と納品リードタイムの短縮
各拠点から得意先へ向けた従来の9時~12時までの配達を、地域密着型小規模配送拠点の「デポ」で荷物を集約することにより、翌日 9 時までに得意先へ納品する「早朝配達」へとシフト。また、デポへの幹線輸送と、茨城県の得意先向けパレット納品分を混載することにより、輸送コストを削減しつつ、納品リードタイムを短縮してサービスレベルの向上につなげることができた。
2.【ロジライズ】路線集荷時間厳守に対応する作業改善
「2024 年問題」への対応が必要不可欠となる中で、翌日配送のリードタイムを維持し、路線集荷時間を厳守するために、出荷頻度・仕入れ先・商品サイズを考慮した在庫配置を行った。さらに、時間帯別の受注傾向にあわせ、作業優先順位を設定し、標準化させることで、梱包作業量、運賃コストを削減した。
3.【ロジライズ】出荷拠点や在庫の配置見直しによる近距離配送の体制構築
遠距離配送には、費用がかかることや車両確保の難しさ、CO2排出量の増加、運行時間の長さといった課題がある。これらの課題から、中~遠距離配送用の車両を手配することが難しくなったため、出荷拠点や在庫の配置を見直し、近距離で配送を行う体制を目指すことにした。その結果、納品距離の短縮に成功し、CO2の削減や運行時間の短縮によって、車両手配の問題に対策を講じることができた。
4.【 ロジライズ】配送頻度見直しによる配送効率改善
より効率の良い配送を実現するために、配送頻度の見直しや、配送日を固定化することで積載率の向上・運賃削減を実施した。
今後も山善は、パーパスである「ともに、未来を切拓く」のもと、世界のものづくりと豊かなくらしをリードしていく。
2025年7月16日