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ユーザー通信 209号 抜粋記事 6面右:「かながた小町」が名古屋に集合

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『かながた小町』が名古屋に集合!

2度目の名古屋「INTERMOLD」に4万人来場

― 注目の企画が予想以上の集客で大盛り上がり!

昨年に続き名古屋での「INTERMOLD/金型展/金属プレス加工技術展」が6月19~22日、ポートメッセなごや(名古屋市港区)で開催され、4日間で40171人が来場した。

開会式では主催者の日本金型工業会 小出悟会長(小出製作所社長)が、これからは素形材産業が一致団結し手を組み、オールジャパンで取り組む必要性を強調し、後続3名のあいさつへつないだ。

会期2日目の会場では、金型工業会の事務局が「数年間、温めていた企画」として今回初めて、『かながた小町集合!』と題したパネルディスカッションが実現し、予想以上の集客を見せ、多くの立ち見が取り巻いた。

「女性のための金型Factory改善計画」「金型Factory 女性活躍プロジェクト」をテーマとし、男性中心の職場と思われがちな金型業界で活躍している女性の立場から見た、主に「女性にも働きやすい職場環境の改善」についてトークセッションされた。

モデレータを務めたのは、「町工場親善大使」として全国の町工場に足を運び、製造業の魅力を一般の人や学生たちに伝えるイベントを企画する、自称「町工場オタク」のイベントプロデューサー、羽田詩織さん(写真最左)。一方、パネリストは次の5名(写真・長テーブル左より順に)。

▽名古屋精密金型 営業部 部長 渡邊祐子さん▽アサヒダイテック 総務課 課長 小川朋加さん▽ムツミ工業 近藤紗也子さん▽七宝金型工業 CAD/CAM課 松岡咲希さん▽産業ジャーナリスト兼フリーライター 那須直美さん。

5人はモデレータから、土地柄、「コメダ珈琲での女子会だと思って!」と促され、まずはひと通りの自己紹介、会社紹介に加え、モデレータのリクエストに応え、それぞれ好きな素材と加工を「推し素材」「推し加工」として発表していった。

女性トイレへの取り組みなど「ならでは」「あるある」トーク満載!

トークが繰り広げられるなかで、「女性トイレへの取り組み」がひとつの山場となった。

ある事例では、「女性が現場で働くにあたって、工場内には男性用トイレ(共用)しかなかったので、女性はわざわざ遠路歩いて、しょっちゅう事務所棟のトイレに行っていた」という。そのため改善を申し入れ、壁紙や床材のリクエストを女性社員たちにヒアリングし、男性トイレの2/3を改造し、専用の女性トイレをつくった。

「いまでは『あんなにキレイな女性トイレはない!』がウチの会社の自慢だけど、男性側からは、すごいブーイングだった」など、「ならでは」のエピソード、「あるある」話が満載の90分間となった。

迎えたエンディングでも、パネラーが「しゃべりすぎた(笑)」との感想を、モデレータは「そういう場ですから(笑)」と返すなど、最後までにぎやかに、にこやかに進んだ。

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