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ユーザー通信 209号 抜粋記事 3面右:三菱マテリアル 中部TCオープンハウス

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中部TCで1年半ぶりのオープンハウスを開催

三菱マテリアル IoT、デジタル、FAへの関心高く盛況

三菱マテリアル 加工事業カンパニーは6月7~8日、中部テクニカルセンター(岐阜県安八郡神戸町/同社岐阜製作所内)にて、一昨年(2017年)12月以来となる2度目のオープンハウスを開催した。

実演/協賛、デモ加工、製品展示、技術セミナー、技術相談の各コーナーが配された会場には、2日間で180名が来場し、技術相談コーナー対応件数は20件を数えた。

今回は主に、IoT化技術や最新の工法に加え、切削実演を通したソリューションの体感を標榜するなか、来場アンケートでは、「特にデジタルソリューション、FAソリューション、IoTへの取り組みに興味を持った」など、満足感を示す結果は95%以上にのぼり、一部のユーザーからは東日本テクニカルセンター(さいたま市)での開催要望も拾えたという。

そんななか、マシニングセンタや自動旋盤による新製品プレゼン・切削実演では、高送り加工用両面インサート式ラジアスカッタ『WJX』/高能率加工用多機能カッタ『VPX』での鋼加工、高能率仕上げ切削用正面削りカッタ『FMAX』によるアルミ加工、バレルエンドミル『VQT』でのチタン加工などを繰り返し行った。

一方、8回のセミナーの聴講者数は平均延べ45名。初日午前には、同社航空宇宙部の伊藤正昭氏が、「航空宇宙分野における取組」と題し行った。

その中では主に、チタン合金・超耐熱合金などの難削材加工のポイントとして、切削抵抗を下げ、潤沢な切削液を刃先へ確実に供給し切削温度を抑制することを「基本」等と説いた。また、航空機チタン合金超高能率加工用長刃カッタ、新コンセプト難削材加工用ラジアスカッタといった2019年に発売予定、あるいは受注生産対応予定の新製品についても紹介した。

さらに、高付加価値CFRP加工への取り組みとして、三菱ガス化学が開発した個体潤滑シート『LE Sheet』との連携にも言及した。

「シートをワークに貼り穴加工をすると、シートを突き破った瞬間に潤滑成分が切れ刃に付着し加工する」というもので、ドリル寿命の延長、穴加工精度向上、切削抵抗低減、切粉の塊化といった効果が期待されている。その詳細は、会場内CFRP加工実験室前での三菱ガス化学の展示ゾーンでもPRされた。

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