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ユーザー通信207号 7面抜粋:「INTERMOLD/金型展/金属プレス加工技術展」に 4万3千人が来場

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奇しくも複数の切削工具メーカーで見られた「欧米スタイルの展示」

2019年「INTERMOLD/金型展/金属プレス加工技術展」が4月17~20日の4日間、4月1日に開業した東京ビッグサイト青海(あおみ)展示棟を会場に開催された。
新設の青海展示棟は来年11月までの仮設ながら、最寄3駅から徒歩2~6分圏内という、従来の東京ビッグサイトに比べはるかに交通至便な立地のなか、合計42585人が来場した。

 

「変化を嫌わずに」(金型工業会 小出会長)

初日の開会式ではまず、主催者の日本金型工業会 小出悟会長(小出製作所社長)が、次の旨あいさつした。
「金型業界はリーマンショック以降、なかなか元の状態には戻らずとも、徐々に回復基調ではある中での今回の開催では、我々が直面している自動車産業を取り巻く百年に一度の変化に対して、どのような対策、手を打っていけば良いかの示唆を与える機会となることを願う。IoTを駆使するなど、とにかく『変化を嫌わず』果敢に挑戦し、啓発、努力しあわないといけない」。
このあと、同主催者の日本金属プレス工業協会、さらに経済産業省 製造産業局、東京都 産業労働局 商工部からのあいさつ、そしてテープカット(※写真①)へと続き開幕した。
そんななか、オーエスジーのブースでは、新たにロング刃長の『AE‐VML』を拡充した超硬防振型エンドミルのAE‐VMSシリーズや、アディティブ・マニュファクチャリング(AM)用エンドミルといった、昨年のJIMTOF(2018)でも披露した新製品が顔を揃えた。
AM用エンドミル(AM‐EBT/AM-CRE)は、JIMTOFの時点では「標準化し、来春(今年のこと)発売」とは謳われていたが、今回の出展ではより具体的に、三菱電機の次世代モジュール型金属AM加工機で造形されたワーク提供のもと、積層インペラーの5軸MCでの切削加工等をサンプル展示した(※写真②)。
また今回は、同社の技術者とセールスエンジニアが来場者からの個別相談に注力すべく、広報担当者が「これだけ(机と椅子が)並べられたのは初めて」と口ずさむほど、ブースの中ほどには多くの技術相談スペース(※写真③)が設けられた。

 このブース内部のようすの対極が製品展示の演出ともなった。従来よく見られるマルシェ(市場)的な「ずらり陳列」ではなく、出品は通路に面するスペース(エンド)沿いに集中させ、今回は6つの展示台で、代表的な絞ったラインナップを島形に点在させる「欧米では主流」だという展示スタイルで臨んだ。
そしてこの光景は、奇しくも、同じく切削工具メーカーのダイジェット工業のブースでも見られ(※写真④)、刃長1D・スーパーショートタイプの2枚刃ソリッドエンドミル『ハード1ボール』、70HRC高硬度材の加工が可能な多刃スクエアエンドミル『ワンカット70』といった、今回新たにラインナップされたソリッドエンドミルシリーズが、刃先交換エンドミル『QMミル』ら主力製品とともに出品された。

 

一方、工作機械では、DMG森精機が「金型における加工技術の融合」をテーマとして、金型加工に最適な5軸加工機『DMU 60 eVo linear』、レーザ加工機『LASERTEC 75 Shape』、レーザ金属積層造形機(AM機)『LASERTEC 30 SLM 2nd Generation』(※写真⑤)の3台を展示した。
AM機によるツールポット金型の加工では、内部にらせん状の空洞を造形し、パウダーベッド方式にしかできない形状を紹介した。
なお今年のINTERMOLDはこのあと、6月19日(水)~22日(土)に名古屋(会場/ポートメッセなごや)で開催される。

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