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ユーザー通信205号抜粋:カンパニー制度導入、経営者育成に注力

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DMG森精機 決算発表―売上収益が一気に700億円超増
カンパニー制度導入、経営者育成に注力


DMG森精機(本社=名古屋市中村区名駅)は2月12日、同社東京グローバルヘッドクォータと名古屋本社をテレビ会議で結び、2018年12月期(2018年1月1日~同年12月31日)の決算発表を行った。

連結業績は、売上収益5,012億4800万円(対前期増減率16.7%増)、営業利益362億6,100万円(同23.4増)、税引前利益312億7,500万円(同26.1%増)、当期利益193億7,400万円(同23.6%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益185億1,700万円(同21.3%増)、当期包括利益合計額107億5,000万円(同36.7%減)。売上収益が一気に700億円超の増加となった。

会見に臨んだ森雅彦社長(写真)は今期のキーメッセージとして、カンパニー制の導入を挙げ、開発研究におけるコストの厳格な管理、製造カンパニーにおける在庫ネットワーキングキャピタルの適正管理、販売サービス会社における迅速な顧客への取り組みと利益率の確保、さらに、30~40歳台の将来性ある経営者育成への注力を示した。

また、自動化システム受注の進展について19年度では約30%を見込んでおり、今後は工作機械のほとんどで、素材の投入および加工されたワークの搬出は自動化されると考えることから、30年頃には約80%になると見据える。

なお2019年度業績については、受注では台数レベルの減と複合化・自動化の進捗による10%以上の単価アップが相殺される構図により、売上収益5,000億円、営業利益360億円を予想している。

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