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ユーザー通信204号 三井精機工業

ユーザー通信 WEB版

「MTF2019」開幕 大宮会場に970人が来場

三井精機工業(奥田哲司社長)のプライベートショー「MTF2019」(MITSUI TECHNICAL FAIR)が、1月22~23日の埼玉・大宮会場(大宮ソニックシティ)で開幕し、2日間で968人が来場した。
MTFは例年であれば本社工場(埼玉県比企郡川島町八幡)を会場にスタートするが、今年は生産多忙のなか展示場所の確保がままならず、特例的に大宮駅前のソニックシティに移しての開催となった。
このような会場都合により、今回の実機展示はコンプレッサのみとなった。ZgaiardXシリーズ ZV08/11/15AX‐Rはじめ7機の新製品を含めた全15台が出揃うなか、工作機械については『Vertex55XⅢ』の外観レプリカを展示し、正面ドアを模したモニター設置にて、オプション仕様の可変ノズルなどを動画で紹介した。
また会場からは、工作機械・コンプレッサの生産拠点である川島本社工場への見学バスツアーが連日実施された。

航空機ジェットエンジンの動向を特別講演

そんな中、23日の午前にはIHIエアロマニュファクチャリング(IAM)の木下勝彦社長による特別講演「最近の航空機用ジェットエンジンの動向について」が開かれた。IAMはIHI向けに航空機ジェットエンジンのファンブレードおよび圧縮機翼部品の製造を専門に手掛けており、前評判通り多くの聴講者が詰めかけた。
保有技術と設備、日本のエンジン開発の歩みやエンジン開発を支えた技術開発・要素技術等にふれながら、最後は、IAMが工作機械メーカーに求めることとして、「ライン化のためのコンパクト設計」「難削材への対応のための剛性の高い工作機械」「タイムリーな技術動向、技術情報の提案」「迅速なアフターサービス体制の構築」と木下社長はまとめた。
なお、このあとMTFは名古屋開催(2月5~6日)を経て、2月26日(火)~27日(水)の大阪開催(花博記念公園鶴見緑地・水の館 ハナミズキホール)で掉尾を飾る。

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