ユーザー通信202号抜粋 JIMTOF2018ピクトリアル③
「ワルタージャパンは変わっていく!」
グローバル・日本ローカルにおける
ワルターの展開・戦略を発表
ワルタージャパンは11月2日、ワルターAG社長兼CEOのミルコ・メルロ氏(写真右)と、ワルターアジアパシフィック リージョナルプレジデントのキム・サイデルマン氏(同中央)の来日に合わせ記者会見を開き、グローバル戦略では中堅企業におけるデジタル化にフォーカス等、またアジアパシフィックにおける日本市場は、アジア域内の工場移転も含めポテンシャルは巨大で、成長のキーマケットであり、これまで以上の投資を行う等が語られた。
これらを受け、ワルタージャパンの今江博之社長(同左)は戦略を説明。今江社長は今年1月の就任以来、全国を巡るなかで、巷間、耳にする声をまとめれば、「10年前にワルタージャパンは発足しているが、日本市場に本気で取り組んでいるの?」と解釈するなか、これを払拭すべく、挙げる施策を大別すれば、「人材の量確保、流通各社とのパートナーシップのさらなる深耕および関係強化、ドイツ本社との交流強化、ストラクチャーのある人材教育」となる。
今年はすでに営業2名、技術1名を新たに雇用し、この12月にはさらに営業1名を採用し計4名を増員。また、一旦は撤収した東京営業所を2月に再オープンさせるなど、「奇をてらわず、あたり前のことを着実に」とは述べながらも、「売る体制」づくりを着々と進め、「ワルタージャパンは変わっていく!」と指針を掲げつつ、次の、ワルターAG ミーリング工具担当 プロダクトマネージャーのベネディクト・シュピーゲルハルダー氏による、新製品『Xtra-tec XT』の解説へとつないだ。
三井精機工業
ねじ研削盤の新製品に「待ってました!」感
創業90周年を迎えた三井精機工業は、工作機械では、大型ワーク加工用の5軸制御立形MC『Vertex100X』、ジグ研削盤の決定版『J350G』、そして、精密ねじ研削盤『GSH 200A』(写真)の新製品・新機軸3機種を出展。なかでも、精密ボールねじ加工で定評のあった従来機(GSE-Aシリーズ)を超える高精度機として初公開されたGSH200Aが存在感を示した。
担当者曰く、「あまり一般性のある機械ではないが」と前置きしつつ、「久々のフルモデルチェンジに対して、かなりの『待ってました!』感がうかがえた。台湾からのボールねじメーカーなど、同じ会社から数十人が何度も繰り返し訪れる姿が目立った」と来場者の傾向を挙げた。
2018年12月30日