ユーザー通信:日本ものづくり業界の発展に寄与できる情報媒体 UT-net.jp

ユーザー通信201号抜粋 『サンドビック × JIMTOF2018』 『旋削加工再考』(TurningReinvented)等をハイライトに

ユーザー通信 WEB版


『サンドビック × JIMTOF2018』
『旋削加工再考』(TurningReinvented)等をハイライトに
 
サンドビック・コロマント(本社=名古屋市名東区上社、高屋政一カンパニープレジデント)はJIMTOF2018において、生産性レベルの向上、より柔軟性の高い機械加工プロセスの実現、そしてより持続可能な生産を実現する方法について発表を行い、切削工具およびそのソリューションで世界をさらにリードする。
 サンドビック・コロマントは、「共に未来を創造する」をテーマとして掲げており、このテーマには、機械加工における現在および今後の課題を克服できるような技術的ソリューションやノウハウが反映されている。
 生産性、柔軟性、持続可能性の向上は多くの作業現場が抱える課題であり、サンドビック・コロマントが提供する旋削加工とデジタルマシニングソリューションは、メーカーが業務効率化を通じてサイクルタイムと加工あたりの部品数を改善し、なおかつ機械の休止時間を短縮し、重複作業を排除し、高額な原料の使用を廃止できるよう支援するものである。
 今回のJIMTOFでのハイライトの一つ『Turning Reinvented(旋削加工再考)』では、未来の工場を見据えて考案され、なおかつすでに市場投入している製品がいくつか紹介される。
 その一例として、新たに登場したY軸突切り製品と、独創的なPrimeTurning™ソリューションが挙げられる。突切り加工用の新しいCoroCut®QDブレードでは、切削時の安定性が改善され、Y軸方向への送り動作によって切削力を再調整することで生産性と加工面品質を向上するとともに、ノイズレベルを低減できる。
 プライムターニングは専用の2つのCoroTurn®プライム工具とプライムターニングコードジェネレータで構成され、最適なプログラミングコードとプログラミング技術を提供する。
 CoroTurnPrimeのチップは、各コーナーに軸送り旋削用、端面加工、倣い加工用の3つのエッジを備え、摩耗をチップの先端のみでなく長辺側のエッジにも分散させている。
 また、サンドビック・コロマントのデジタルソリューションは、よりスマートな機械加工と作業現場の効率化を実現する。このソリューションに含まれるCoroPlus®ツールガイドは、所定の作業と材質タイプに適した推奨工具を迅速かつ正確に提案し、CoroPlus®ツールライブラリでは、ユーザーが自身のデジタル加工環境にツールアセンブリを直接統合できる。いずれのソリューションも、サンドビック・コロマントのウェブサイトから、オンライン版とオフライン版のダウンロードが可能である。
 CoroPlus®プロセスコントロールにより、ユーザーは所有する機械にハードウェアやソフトウェアのソリューションを実装することで、加工プロセスの制御レベルを高めることができる。
 CoroPlusのプロセスコントロールには、機械工具とワークの衝突時の損傷を回避または最小限に抑えるCoroPlus®コリジョンディテクター(衝突検出器)、オペレーターによる加工プロセスのリアルタイム監視と機械工具とのインタラクションを実現するCoroPlus®ツールガード、そして機械工具のスピンドル、スライド、ベアリングの状態解析を通じて予知保全を可能にするCoroPlus®マシンヘルスインスペクターが含まれる。
 マイケル・エネベリ社長は、JIMTOFに対する期待について、「お客様やパートナーの皆さまに直接お会いできることは、ニーズに即したカスタマイズソリューションを開発し、将来に向けた連携を図る意味で非常に重要な機会となる。メーカー様の効率性、生産性、収益性の向上を実現するために開発されたトップクラスのソリューションを展示できることは、当社としても誇りに思う」と述べている。

» «