山善、北川鉄工所新工場でコーポレートPPAの提供開始

山善(本社=大阪市西区、岸田貢司社長)と、大阪ガス100%子会社のDaigasエナジー(本社=大阪市中央区、福谷博善社長)は、北川鉄工所(本社=広島県府中市、岡野帝男社長)の新工場「FactoryⅠ」(広島県府中市)にて、2025年6月1日よりコーポレートPPAのサービス提供を開始した。これは、山善とDaigasエナジーが北川鉄工所新工場に、太陽光発電設備を設置・保有・維持管理をしながら、そこで発電された太陽光由来の再生可能エネルギー100%の電気を約20年間にわたり北川鉄工所に供給・販売するものである。
今回の発電設備は、北川鉄工所が進める、「本社・本社工場再構築構想」における新工場の建屋「FactoryⅠ」となる。屋上に太陽光パネルを設置し、総発電設備能力は549.5kW、年間発電量は一般家庭約130世帯分の年間使用電力量に相当する約51万kWhを見込んでいる。再エネ電気の供給により、山善の仕入先企業である北川鉄工所の年間CO2排出量約265t-CO2の削減に貢献することのみならず、GHGプロトコル3のScope3「カテゴリ1:原材料(仕入商品)」の排出量削減にもつながる。
山善は、2021年10月よりDaigasエナジーと共同ブランド「DayZpower」を立ち上げ、コーポレートPPAの展開以降、北川鉄工所の新工場を含め、計7サイトの太陽光発電設備を管理・運営している。これら自社電源開発事業(プライマリー市場)に加えて、24年10月から、稼働済み電源支援事業(セカンダリー市場)として、国内105サイトの発電プロジェクトにも参画している。これにより、プライマリー市場とセカンダリー市場を合わせて合計112サイト、出力は合計約21.8MWの発電設備の管理・運営を行うことになる。
山善は2030年企業ビジョンを実現する上での重要課題の一つとして、『グリーンビジネスの拡大』を特定している。今回のコーポレートPPA事業や再生可能エネルギー発電所への投資、さらには『グリーンボールプロジェクト』等を通じて、環境活動とビジネスの両立を推進しながら、持続可能な社会の実現に貢献していく。
▲北川鉄工所新工場「FactoryⅠ」
2025年6月10日