中部ジーネット会総会を滋賀・長浜で開催 名古屋支社スローガンは「共に創る未来」

ジーネット(本社=大阪市中央区南新町)は6月5日、滋賀県長浜市のグランドメルキュール琵琶湖リゾート&スパにて「2025年度 中部ジーネット会総会」を開催した。
総会には、同社名古屋支社の仕入先メーカーで構成する会員企業82社のうち65社が出席。はじめに、会長の日東工器中日本支社の永山浩平支社長があいさつに立ち、「中部の製造業市場は厳しい状況が続いており、先行きも全く不透明だが、こんな時だからこそ、当会の存在意義が益々高まっている」旨述べた。

▲中部ジーネット会・永山会長(日東工器中日本支社長)あいさつ
事業ねじれを解消、再編でシナジー創出加速
次いで、ジーネットの古里龍平社長が5月12日に公表した2025年12月期第1四半期決算(連結)の報告に続き、中期経営計画「UNISOL」の基本戦略である新たな事業領域への展開について、「グループ化による取り組みも、事業ねじれなどにより、期待した成果が発現しなかったのが実態。そこで、グループ機能統合による新ソリューションの創出を目指し、今年1月にコーポレート業務において、業務の効率化と品質向上を通じた専門性の向上等を目的に、新会社(UNISOLビジネスパートナーズ)を設立した」とし、さらにこう続けた。
「来年1月には、マルカとジーネットの経営統合による機械・工具セグメントの責任会社『ユニソル』の設立を予定している。また、マルカの建設機械事業は分社化し新会社を設立し、ジーネットの住宅設備事業は建設資材セグメントの責任会社であるフルサト工業に移管する計画だ」
こうしたグループ内の再編により、古里社長は「セグメント中核会社による『事業責任の明確化』と『自分事化』により、シナジー創出を実現する」と強調し、一層の協力を求めた。

▲ジーネット・古里社長あいさつ
このあと、事業および会計の報告・計画、役員改選などの総会議事が行われ、それぞれ可決・承認。最後に、ジーネット名古屋支社・松吉正訓取締役支社長が同支社の現況を解説した。「業績はコロナ前ピーク時の92%」とした上で、24年度の部門別売上推移では、機工部門が対前年比4・8%増、機械部門が同0・1%増、住設部門が同8・7%増等を報告したのに続き、次のように方針を示した。
「25年度の名古屋支社スローガンを『共に創る未来』とした。中部機械加工システム展をはじめ、各地域ニーズに密着したソリューション展など、メーカーと販売店・ユーザーとの接点となるリアル催事を通じて、ユーザーが成長するための課題を、共に提案解決することに注力する。さらには、グループ各社との連携を強化し、シナジー効果を加速させ、存在価値を高めると共に、人と人のつながりを深めていきたい」

▲会員企業65社が出席。役員改選・幹事会社紹介のようす
2025年6月10日