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山善、2024年度『グリーンボールプロジェクト』実績報告

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山善(本社=大阪市西区、岸田貢司社長)は、2008年度より環境関連ビジネス『グリーンボールプロジェクト』を推進している。08年度から24年度までの17年間で延べ13,229社が参加し、CO2削減貢献量は累計で611,098t‐CO2となった。

環境優良商品の普及を促進することで、持続可能な社会の実現を目指し、地球環境とエネルギーの未来に貢献することを目的とする『グリーンボールプロジェクト』。このプロジェクトでは、山善が取り扱う環境優良商品が、プロジェクトの参加企業や販売店を通じて、工場や一般家庭へ販売・設置されることで、生じていると考えられるCO2削減貢献量を独自の「GBPプロトコル」として算定・開示している。CO2削減貢献量は、企業の製品・設備やサービスのさらなる開発を促すものとして、『持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD) 』が新たな指標として関心を寄せており、日本、海外企業も開示に動くなど注目されている。

また、2022年7月より、山善におけるCO2排出量を拠点・部署ごとに把握するため、ゼロボード(本社=東京都港区、渡慶次道隆社長)が提供するSaaS型のCO2算定アプリケーションを一部カスタマイズした『GBP App』(ジービーピー・アプリ)を導入した。『GBP App』は、“GHGプロトコル”に基づく総排出量と、“GBPプロトコル”に基づく削減貢献量の見える化を可能にした、“Wプロトコル”導入済みのアプリケーションとなる。これをグリーンボールプロジェクトの参加企業である販売店にサービスとして提供しているほか、24年より山善の仕入先であるメーカーに販売し、仕入先、販売先、双方の“見える化”を支援している。

2025年3月に『サステナビリティ基準委員会(SSBJ) 』が策定した、日本でのサステナビリティ情報開示の新たな基準が最終化され、日本の大企業はScope3の情報収集を強化する流れにあり、中小企業であってもサプライヤーとしてGHG排出量の開示が要求されることになる。山善は、今後もグリーンボールプロジェクトの活動並びに、『GBP App』を活用したCO2排出量の算定・可視化を推進しながら、サプライチェーン全体の脱炭素に寄与していく。

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