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ユーザー通信197号 01 若園精機に「ハームレオーナーズクラブ」が来訪、工場見学

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『C40U』導入の現場は「ホワイトボード」による工程管理が奏功

「切削に特化」した、各種金型向け部品、単品保証の部品製作メーカーである若園精機(岐阜県養老町、若園明人社長)はINTERMOLD名古屋に、4月の大阪開催に引き続き、金型工業会から共同出展する。
ブースでは、モーター駆動自動車向けパワーコントロールユニットのカバーやケースを想定したアルミ削り出し試作品サンプルを数多く展示するほか、金型測定に最適な非接触三次元測定「FARO」のスキャンデモを実施する。
そんな若園精機に6月1日、独・HERMLE製マシニングセンタの国内ユーザーで構成される「ハームレオーナーズクラブ(HOC)」(事務局は日本総代理店の愛知産業)が来訪(8社・22人)し、工場見学を実施した。当然、若園精機自身も、2009(平成21)年に『C40U』を導入(当時、岐阜県下初)しているHOCのメンバーである(ちなみに、翌年にはLANGクランピングシステム一式を導入)。
若園拓馬専務は、工場案内への先立ちミーティングを開き、自動車部品向けアルミ鋳造用金型、試作部品製作を手掛ける自社について、「毎日、常に、違うものをつくり続けている」と表現し、ダイカスト金型のキャビコア部品やアルミの削り出し部品、金型への肉盛り溶接、ミガキ、品質保証を得意とするなど、あいさつを交え話した。
そのなかで、「3軸の考えを全て捨て、金型製作やCAM作業の初工程であるジグ製作やクランプ方法、完成イメージまでつくり上げ、そこから順番に金型や試作部品づくりを始める」と5軸と金型部品製作についての考えを述べたほか、特に強調したのが、小会議システムと工程管理全般の司令塔ともいうべき「ホワイトボード」の存在、活用である。
「毎朝のミーティング、週1の営業工程会議、新規と緊急依頼物件ごと、図面と3Dデータをモニターで確認し、ホワイトボードへ書き込む。ホワイトボードは、常に現場で仕事の合間に確認できる場所に、なるべく大きく設置することで、金型の動きと、機械の現在状況が、ココに集まれば全て、ひと目で把握できるようにしてある」
さらに、人材教育と教育に関して、14年から取り組んでいる外国人雇用について、金型磨きを4人のベトナム人女性(実習生)が担当する現状にふれながら、外国人雇用がもたらした効果にも言及した。
そのうえで、工場見学のポイントを、「まず、『ひと』(実習生含めた社員21人)を見てほしい」とし、①人②機械・工具、品質保証体制③短納期、緊急物件対応で役立つ小会議システムと工程管理(ホワイトボード)④省エネ対策と温度対策、を挙げ、一行を現場へと招いた。

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