ユーザー通信:日本ものづくり業界の発展に寄与できる情報媒体 UT-net.jp

ユアサ商事 中部やまずみ会開催 総会後に炭協会らと合同報告会開く/「つなぐ」イノベーションで新価値を共有、デジタルとグリーンの成長戦略に注力

ユーザー通信 WEB版

ユアサ商事(本社=東京都千代田区、田村博之社長)は6月4日、名古屋市内の名古屋マリオットアソシアホテルで、「2024年度中部ユアサやまずみ会総会」を開催した。

第一部の総会では、はじめに中部ユアサやまずみ会・峰澤彰宏会長(MINEZAWA社長)があいさつに立ち、「先行き不透明な経済状況が続く中、自動車産業での不祥事が相次いでいる。我々はユアサ商事様を中心に、健全なビジネスを徹底し、顧客との信頼関係を一段と向上させていきたい」と強調した。

次に、ユアサ商事の堂跡陽一執行役員中部ブロック長が担当する東海3県・北陸3県エリアの業績について、「前年比3・4%増の結果となった」と報告。9月に開催する「中部グランドフェア」の活用し、躍進をアピールした。次いで、議事に移り、総会を終えた。この後、得意先の中部やまずみ会に加え、仕入先で構成する中部炭協会、中部北陸YRA会との合同開催となり、335名が参加しての会合となった。

第二部の業績報告では、ユアサ商事の田村社長が24年3月期の業績報告と、今期計画および中期計画の進捗について説明した。24年3月期の業績は、売上が対前期比4・3%増の5,265億6,900万円、営業利益が同0・9%増の147億2,300万円、経常利益が同2・3%増の157億3,700万円、当期純利益同17・2%増の118億1,200万円の増収増益となったと報告し、今期(25年3月期)は売上5,424億円(対前期比3・0%増)、営業利益170億円(同15・5%増)、経常利益180億円(同14・4%増)、当期純利益120億円(同1・6%増)を目指すとした。

そして、中期経営計画「Growing Together2026」の進捗について言及。「最終年度の売上6千億円、経常利益2百億円達成のため、人口減少、カーボンニュートラル、自然災害等の社会課題を『つなぐ』イノベーションにより解決するため、人・モノ・カネ・情報・技術・データをつなぎ新たな価値を創出し収益性を向上する」と強調。

さらに、コア事業拡大と新市場への展開に取り組む海外、グリーン、デジタル、レジリエンス&セキュリティ、新流通、シェアリング、介護・医療、食品、農業の9つの成長戦略の具体的な事業活動を紹介。特に、海外事業について、複合部門の展開により総合力を強化するとし、「来年2月には、タイ・バンコクでグランドフェアを開催する」と発表。「ともに成長を共有したい」と語った。

第三部の講演会では、「変化の中にチャンスを見出せ!~新エネルギー車、自動運転車、MaaSの現状と将来~」をテーマに、日本電動化研究所社長の和田憲一郎氏が講演し、第四部の懇親会では、中部やまずみ会の近藤純一副会長(本田商会社長)の乾杯発声で開宴、中部ユアサ炭協会建設機械部会の安井啓之会長(鶴見製作所中部支店長)の中締めで散会した。


▲ユアサ商事・田村社長            ▲業績報告会場

▲日本電動化研究所・和田社長講演       ▲中部ユアサやまずみ会総会会場

▲懇親会会場

 

» «