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三菱電機、CFRPエコリサイクルをコラボ提案 

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三菱電機(FAシステム事業本部メカトロ事業推進部=東京都千代田区丸の内)は、5月8~10日までの3日間、大阪・南港のインテックス大阪で開催された「高機能素材Week大阪」にて、「CFRP(炭素繊維強化プラスチック)における新たな未来」をテーマに、4社の共同ブースで「CFRPエコリサイクル」をコラボ提案した。

共同出展したのは、三菱電機:CFRP切断用3次元レーザー加工機『CVシリーズ』、ミライ化成(本社=長野県千曲市):炭素繊維再生技術など「CFRPリサイクル技術」、放電精密加工研究所(本社=横浜市港北区):直動式デジタルサーボプレス機『ZENFormerシリーズ』、郷製作所(本社=横浜市都筑区):高速・高精度成形技術「温調制御装置GMS」の4社。ブースでは①リサイクル材料(ミライ化成・リサイクル技術)→②成形(放電精密加工研究所・サーボプレス技術、郷製作所・温調制御技術)→③二次加工(三菱電機・レーザ加工技術)までの一貫したシステムを「CFRPエコリサイクル」として提案すると共に、サンプルや動画を活用し、各社の技術・製品の特長を紹介した。

三菱電機のCFRP用レーザー加工機・CVシリーズは、発振器と増幅器を同一筐体に統合した炭酸ガスレーザー発振器と独自の加工ヘッドを搭載。炭素繊維と樹脂の溶解温度が異なるCFRPの切断に適した急峻なパルス波形と高出力を両立し、切断加工やウォータージェット加工など既存工法の約6倍となる世界最速クラスの加工速度と高品位加工を実現することで、生産性を向上し、CFRP製品の量産化に貢献する最新機種。

今回のコラボ展示について、三菱電機FAシステム事業本部メカトロ新事業推進グループの有水賢太郎氏は、「当社のレーザー加工機は、材料→成形の次工程である二次加工時に使用する製品。持続可能な社会への取り組みが広がる中、CFRP製造現場でもリサイクル対応へのニーズが高まっている。そこで、日常的に取引関係のある各社と協業し、①リサイクル材料→②成形(サーボプレス+温調制御装置)→③二次加工(レーザー加工機)→④CFRP製品までの工程を、CFRPの高精度・高生産・低コストを実現する『サーキュラリティ』エコサイクルとして、出展・提案した」と説明。全体のリサイクル工程のほか、構成する各社の技術・製品や実績なども紹介した。


▲「高機能素材Week大阪」での三菱電機ブースのようす

 

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