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大阪管材組合/総合展の成功、大阪万博への期待に向け一致団結

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総合展では新たに空調・冷凍業界団体の後援得る

5月29日に大阪心斎橋のホテル日航大阪で開かれた大阪管工機材商業協同組合の第74回通常総会では、5つの議案審議に加え、同組合主催による9月開催の「第21回 管工機材・設備総合展」(以下、総合展)の成功、そして来る2025年の大阪・関西万博に向けた期待が話題の中心となった。

同業界においては、需要量の漸減傾向の中で急激な仕入価格の上昇が続き、速やかな価格転嫁が引き続き課題となっている。また採用環境が一段と厳しくなり人手不足が営業活動の大きな制約要因となるとともに、賃上げに伴う人件費の上昇傾向により収支への悪影響が懸念される状況である。このような厳しい環境変化のなか、同組合では、従来同様に基本理念である「共存共栄」の精神を大切にして、連合会が掲げる5つのスローガン=①「工・製・販の協調」②「適正利潤の確保」③「取引改善の徹底」④「連合会認識の高揚」⑤「環境保全の推進」を事業活動の基本に置き、組合員の協力・参加のもと、積極的に組合事業活動に努力していくことを確認した。

岡崎信一理事長(岡﨑産業社長)はあいさつの中で、「理事長任期最後の1年を総合展はじめ組合の諸行事の成功に全力で努めたい」と意を決する中、9月7日(木)~9日(土)の3日間、大阪・南港のインテックス大阪にて総合展を円滑に開催するため、総合展実行委員会を発足し、スケジュール、企画検討、開催PR、出品依頼、集客方法の立案、要項の策定等に昨年9月より取り組んでいる。多くの業界関係企業への出品を促すとともに、新たに空調・冷凍工業の業界団体の後援を得て、コロナ禍の下で開催した前回(21年)を大きく上回る規模での開催を目指している。管工機材ユーザーの来場増加を図る観点から「ユーザー団体助成金」の増強や日本能率協会と連携した「管工機材ユーザー向け講演会」の実施を予定、出品者と組合員の採用面に貢献することを目指し、大阪労働協会と連携して学生向けの「業界研究イベント」を会場内で催すことも決定している。

なお、人材採用という意味では今回、議案審議終了後に、北大阪高等職業技術専門校の奥田聡副校長による同校のPRタイムが設けられた。奥田副校長は「女性の入校率がアップしてきている」等の傾向にふれながら、建築設備科、3Dモデルクラフト科などを紹介し、人材確保に向け求人を促した。

また、賛助会員・来賓約300名が出席した懇親会では、一瀬克彦元理事長の叙勲挨拶、大阪国税局西税務署から同組合への感謝状贈呈(インボイス制度への取り組みや税務行政全般の円滑な運営への協力に対し)なども行われ、賛助会員代表で光明製作所の金村哲志社長は、「大阪・関西万博の開催まで2年を切った。コロナ禍で冷え切った市場の起爆剤になればと願っている。その前に今年9月の総合展では賛助会員として大いに盛り上げていきたい」旨述べ挨拶とした。

▲岡﨑理事長(右)が西税務署(大阪)の峨家署長より感謝状受贈

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