三菱電機/国内メーカー初の効率クラスIE5達成 同期リラクタンスモーターRF-SR形『メルサスモ』
三菱電機の高効率同期リラクタンスモーターRF-SR形『MELSUSMO』(メルサスモ)は、モーター出力15kw以下で国内メーカー初(※5月18日現在)の効率クラスIE5(※可変モーターの効率クラス)を達成し、ビルや工場全体の省エネ・CO2削減、レアアースレスによる省資源に貢献することで、カーボンニュートラル社会の実現を支援する。さらに、モーター回転子に、レアアースを原料とする永久磁石を使用しないことで省資源を実現するとともに、ベアリングなどの保守部品を容易に交換可能とし、メンテナンス性も向上した。また、パラメーターを設定するだけでMELSUSMOの省エネ運転を可能にする、駆動用インバーター2機種も同時に発売し、今後ラインナップを順次拡大する。
主な特長は次の通り。①国内メーカー初の効率クラスIE5の達成により、省エネ・CO2削減に貢献=▽モーターの回転子鉄心形状を専用設計で最適化し、モーター効率94・7%および効率クラスIE5を達成▽回転子鉄心で発生する電力損失を、同社従来機種SF-JR形(効率クラスIE1)比で約60%、SF-PR形(効率クラスIE3)比で約20%削減し、モーターの高効率化を実現▽モーター運転時の消費電力を最大約9%低減。ビルや工場における空調、コンプレッサー、 ポンプ等に使用されるモーター運転時の消費電力低減によるCO2削減に貢献▽回転子にアルミダイカストを使用せず製造工程削減を実現し、製造時のCO2も低減②永久磁石レス構造により、省資源、高メンテナンス性を実現=▽モーターの回転子に永久磁石(レアアース)を使用しない構造を採用し、省資源化を実現▽永久磁石モーターと比べてモーターの分解が容易となり、ベアリング等の保守部品を容易に交換可能とするメンテナンス性を実現③容易に省エネ運転を可能とする駆動用インバーターを同時発売=▽駆動用インバーターの新製品として、同社独自の最適制御により、同期リラクタンスモーターの高効率運転を実現する「FR-A800-SYN」、「FR-F800-SYN」の2機種を同時発売▽あらかじめモーターの定数等を内蔵し、パラメーターを設定するだけで省エネ運転が可能。
2023年8月2日