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ユアサ商事 炭協会本部会総会 過去最高益達成を報告/「マーケットアウト型へのビジネス変革めざす」(田村社長)

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26年に向け新中経発表―売上高6千億円・経常利益200億円へ

5月19日、ユアサ商事(本社=東京都千代田区)は、ANAインターコンチネンタルホテル東京(港区)にて、同社仕入先組織である炭協会の本部会総会を開催し、オンライン参加約50人を含めた約500人が出席した。

最初にユアサ炭協会本部会の家城淳会長(オークマ社長)があいさつに立ち、「日本企業の業績回復と日本に対する期待がグローバルに広がる中、工作機械業界の業績は昨夏来弱含みが続いているが、ユアサ商事様の取り組みにより、例えば地域顧客の広がりを感じるなど、我々の業界が頑張る時期を延ばせたと思っている。ユアサ商事様の『つなぐイノベーション』に貢献できるようベクトルを合わせ取り組んでいきたい」旨述べ、次にユアサ炭協持株会理事会業務報告を沼田恵明氏(ミツトヨ社長)が行った。続いて、ユアサ商事の田村博之社長による、第144期(2023年3月期)業績報告および新中期経営計画についての説明では、概ね次の内容が語られた。

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 決算概要は、売上高5048億円(対前期増減率9・1%増)、営業利益145億円(同22・9%増)、経常利益153億円(同31・0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益100億円(同25・1%増)。売上高、経常利益ともに修正後計画を達成し、増収増益、過去最高益となった。セグメント別売上高では、工業機械が15・9%増、建築・エクステリアが10・9%増の2桁伸長率。要因としては、工業機械は国内ではEVモータ等自動車関連産業の好調、海外では大型生産設備案件の受注増。建築・エクステリアは景観エクステリア商材、建築金物商材の堅調、公共向けレジリエンス対策商品などの伸長。

今期24年3月期業績は、売上高5230億円、営業利益154億円、経常利益164億円、当期純利益117億円を計画する。中期経営計画(23年3月期最終年度)では、新型コロナウイルスの影響により、成長戦略&コア事業投資が投資枠130億円に対し64億円の実績となった。また、環境・エネルギー事業等の拡大により、全社売上に占める成長戦略分野【海外、グリーン、デジタル、レジリエンス&セキュリティ、新流通、介護・医療、食品、農業、シェアリング】の割合が約25%へ伸長(合計では20年3月期比約12%伸長)し、海外事業(18・1%減)以外は成長ドライバーとして全社業績を牽引した。今年4月から新中期経営計画「Grouwing Together 2026」がスタート。ユアサビジョン360の3rdステージであり最終段階として、連結売上高6千億円、連結経常利益2百億円を目指す。

26年3月期のセグメント別売上高は、産業機器854億円(23年3月期780億円)、工業機械1505億円(同1190億円)、住設・管材・空調1958円(同1819億円)、建築・エクステリア653億円(同611億円)、建設機械539億円(同393億円)、エネルギー215億円(同206億円)。社会課題を解決する「つなぐ」ソリューション提案の推進による収益性の向上、新たな市場創出と成長戦略の推進、既存取引ネットワークによる市場創出・展開、変革を実現させる基盤強化・風土改革・サステイナビリティ推進、これらを課題認識し、「マーケットアウト型へのビジネス変革」をめざす。26年3月期には、売上に占める成長戦略分野の割合を48%まで高める。コア事業2350億円(海外、グリーン、デジタル、レジリエンス&セキュリティ、新流通、シェアリング)・新事業510億円(介護・医療、食品、農業)。

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 田村社長はその他、来年(24年)2月5日~7日にタイ(バンコク国際貿易展示場)でグランドフェアの開催予定や27年5月に新橋5丁目日比谷通り沿いへの本社移転構想などにも言及し第1部は終了。第2部では、東京大学未来ビジョン研究センターの高村ゆかり教授により、気候変動による経済損失などにふれた「気候変動問題とあるべき企業経営について」と題した特別時局講演が行われ、その後、4年ぶりとなる形式での懇親会が盛大に開かれた。

▲創業360年に向け企業価値の向上をめざす田村社長

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