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日本初『サンドビック・コロマント・センター』新設 (名古屋市中川区)

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「日本におけるブランドをさらに強化」(山本GM)

サンドビック・コロマント(本社=スウェーデン サンドビケン、ヘレン・ブロンクビスト社長)は日本への投資として、名古屋市中川区に日本で初となる『サンドビック・コロマント・センター』を新設する(2024年3月末までに完了予定)。サンドビック・コロマント・センターは、生産性、用途、機械加 工、製造研究においてワールドクラスの施設である。この投資により、市場機会の獲得、顧客サービスの改善、さらにアジアの他の市場との協力による相乗効果の増大を目指しており、新しいサンドビック・コロマント・センターは、知識の共有、スキルの向上、R&Dテストや顧客プロジェクトの中心的な拠点になる。

「デジタル・ライブ・マシニング」使用、諸外国での経験活用し完全一体型の顧客サービスを提供

サンドビック・コロマント・センター名古屋は、デジタル・ライブ・マシニング(DLM)を使用して、世界中の金属切削とデジタル加工を進歩させるために、人々を物理的および仮想的に結び付ける上で重要な役割を果たす。

同社セールスエリア・サウス・アンド・イースト・アジアの山本雅広ジェネラルマネージャーは、「日本はサンドビック・コロマントにとって戦略的に重要な市場であり、日本においてサンドビック・コロマントのブランドをさらに強化し、競合他社との差別化を図り、市場機会を獲得するためには、サンドビック・コロマント・カンパニーの営業本部のある名古屋にサンドビック・コロマント・センターを新設することが極めて重要である。名古屋は、日本と日本の製造業の中心地であり、日本全国やアジアの他の市場にもアクセスしやすい 場所」だと話す。その上で、「新しいセンターには、セミナールーム、総合的なショールーム、最新の工作機械、世界中の人とライブでリアルタイムにコラボレーションできるトレーニングと機械加工のデモンストレーションを配信するた めのDLMがある。私たちは、お客様やパートナーに完全一体型の顧客サービスを提供できるようになる」と述べている。

愛知県は、2022年に都道府県別GDPが東京、大阪に次いで第3位、製造品年間出荷額は1977年から44年連続(2021年現在)で全国1位となる日本の産業の中心都市であり、日本の自動車産業の本拠地、航空宇宙産業の主要な生産拠点でもある。さらに愛知県のロボット製造業は、年間製造品出荷額、事業所数、従業員数で全国トップクラスの集積度を誇り、大手ロボットメーカーの開発・製造拠点に加え、大学などの研究機関も多く存在する。サンドビック・コロマント・センター名古屋では、デジタル加工ソリューションであるCoroPlusⓇ の最新情報を紹介し、最近、新しいセンターを開設したメキシコ、ブラジル、イタリア、トルコ、ドイツ、米国での経験を活用する。なお新センターは、断熱効果の高い建材の使用や陽ざしを考慮した間取りなどで電気代の節約を図るとともに、CO2の削減・地球温暖化の抑制など同社のサステナビリティ戦略に沿ったものとなる。

▲完成イメージのイラスト

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