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クラーク国際高共同 ”高校生がつくる人工衛星” 完成!/「たくさんの学びがあったはず」(山崎直子さん)

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小紙「ユーザー通信」の一昨年7月号や同12月号で既報の、高校生による人工衛星開発・打上げを目指すプロジェクト「宇宙教育プロジェクト」において、人工衛星の完成披露発表会が3月17日、東京・日本橋のX-NIHONBASHI TOWER(三井タワー7階)で行われた。

宇宙教育プロジェクトは、クラーク記念国際高等学校と東京大学大学院工学研究科、宇宙商社ⓇのSpace BDが運用し、衛星開発の追体験、生徒主体の運用・ミッション実行をベースに高校生が宇宙に関心を持ち、宇宙視点で様々な課題解決を考え実行できる未来のリーダー人材育成を目指した教育プログラムの開発を目的としている。完成披露された『Clark sat-1』(愛称はアンビシャス)は、1Uサイズと呼ばれる10㎝角・重さ約0・94㎏の人工衛星。2021年10月から開発が始まり約1年半のプロセスを経て完成、今夏にJAXAへ引渡しを実施、今秋に国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打上げ、今冬にはISSきぼう実験棟から衛星放出というスケジュールで運用。

発表会で登壇者は、それぞれ次の旨あいさつしクラーク国際の生徒を讃えた。「たくさんの学びがあったはず」(宇宙飛行士・山崎直子さん)、「問題解決をしっかり勉強した」(東京大学・中須賀真一教授)、「キーワードは先駆者・本物・実践」(Space BD・永崎将利社長)。

 

▲「Clark sat-1」(モックアップ)を中央に生徒らと記念撮影。最前列左端が山崎直子さん

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