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ユーザー通信 248号 2面 :オーエスジー 営農型オフサイトPPAサービス実施に向けた協定締結

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中部エリア初となる取り組みで農業生産と発電を両立

オーエスジー(本社=愛知県豊川市、大沢伸朗社長)は、アグリガスコム(本社=愛知県豊橋市、西山暢一社長)、および中部電力ミライズ(本社=愛知県名古屋市、大谷真哉社長)と12月13日、営農型オフサイトPPAサービスの実施に向けた協定を締結した。

同協定に基づき、中部電力ミライズは、アグリガスコムが愛知県豊川市内の10箇所で設置を進める太陽光発電所(パネル出力合計約4500㎾)から電気を調達する。この発電所はオーエスジー専用の太陽光発電所であり、発電された電気は2023年春頃から、オフサイトPPAサービスとして、オーエスジーの4工場(豊川市の大池工場、新城市の新城工場、八名工場、豊橋市の豊橋工場)に20年間にわたり供給され、オーエスジーは、専用の太陽光発電所に由来するCO2フリー電気の活用により、年間約2千トンのCO2排出量を削減できる。アグリガスコムが設置する太陽光発電所のうち6箇所は、太陽光パネルの下で農業生産を行う「営農型太陽光発電所」と呼ばれるもので、この太陽光発電所の電気を活用した「営農型オフサイトPPAサービス」は中部エリアで初めての事例となる。営農型太陽光発電所では、太陽光パネルを地上3mの高さに設置し、その下で作物を生産するもので比較的太陽光の量が少なくても、生育への影響が少ないブロッコリーやニラなどの栽培が予定されている。太陽光パネルは隙間を空けて設置されるので、太陽光が地上に届くという。オーエスジー、アグリガスコム、中部電力ミライズは、今後も再生可能エネルギー由来の電気の活用を進めることで、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していく。

地元・東三河を中心とした地域社会の持続的発展に貢献

なお、オーエスジーでは中期経営計画「Beyond the Limit 2024」を策定し、CO2排出量削減目標について、2030年度に2019年度比30%削減、2050年度にカーボンニュートラル達成を掲げている。製造プロセスの省エネ化、敷地内外への太陽光発電設備の設置、CO2フリー電気の 活用を通して、使用エネルギーの低減、再生可能エネルギー利用率の拡大を進めていくとともに、地元・東三河を中心とした地域社会の持続的発展に貢献していく。

▲会見後3社そろっての写真撮影。中央がオーエスジー経理部の川村部長

 

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