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ユーザー通信 第182号 戦略としての「BCPのすゝめ」 8面

ユーザー通信 WEB版

戦略としての
「BCPのすゝめ」

 

(前回より続き)

企業間取引でいまや「必須」のBCP 
―全機工連 関西ブロック会議でテーマに

以上をふまえ、出席者の発言による主な自社事例は、次のとおり(カッコ内は地区)。
 「大手の取引先からは必ずBCPについてアンケートがくる。できないとは回答でいないので、とりあえずは連絡網作成、本社とは別の場所でデータのバックアップはとっている」(福井)
 「災害支援型自販機を設置している。また防災倉庫を会社の外に設置している」(滋賀)
 「緊急連絡網は常に見直している。直近、防災グッズを50人分購入した」(播磨)
 「近隣河川の氾濫に備え、簡単に膨らむ土嚢を入手したい。避難経路と場所をハザードマップで確認している」(姫路)
 「営業所ごとの在庫の分散、緊急連絡網の整備を実施」(広島)
 「中小企業は社長個人に何かがあったときが一番のリスクなので、健康、体づくりに気をつけたい」
 「落下の危険がある看板類を外した」
 「緊急時の資金繰り、この1点に絞りたい。まず自分(経営者)を大事にしたい。自分が生きていれば復活もできるだろう」
 「岡山営業所が隣の延焼に遭い、高松営業所は水害、熊本営業所では社員の家が損壊、とひと通り経験し、まず保険をしっかりかけることが大事だと再認識した」
 「全社員の机に畳めるヘルメットを常備した」
 「自動販売機ベンダーとの交渉を早速行いたい」
 「まず各部屋への消火器、発電機、毛布類の配置を徹底した。災害時に一番大事なのは、やはりお金」
 (以上7件、大阪)。

 今回の会議のなかで、BCP=事業継続とは、後継者問題? かと思った・・・」旨の発言があった。
 業界にとっては、これこそ真のクライシス? 案外、言い得て妙だったかもしれない―。
 

 

 

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