ユーザー通信205号抜粋:全機工連関西ブロック会議 「働き方改革」軸に取り組み、工夫を発表
2月26日、全機工連(全日本機械工具商連合会)の関西ブロック会議が、JR大阪駅直結のホテルグランヴィア大阪で開かれた。
今回は、いよいよ4月1日から「働き方改革」関連法が順次施行されることに伴い、働き方改革そのものに加えて、組織関係、人事関連、人材育成、福利厚生に関する各社の取り組みや工夫が発表された。
その発表に先立ち、古里龍平全機工連関西ブロック長(大機器協=大阪機械器具卸商協同組合副理事長/ジーネット社長)は、「大機器協では約2年前から、組合員それぞれが様々な知識やアイデアを出し合い、共有する会報『工夫のるつぼ』を運営している。今回の会議はその派生とも考え得るテーマとなった」としたうえで、「10月16日に開催が控えている全機工連大阪大会でも、やはり『働き方改革』がテーマのひとつとなっており、組合ではこの分野に関して組合員からの各種アンケートをとりまとめ検証し、報告する準備を進めている」とし、協力と密な情報交換を呼びかけ、あいさつとした。
併せて各地域の現況報告として、大阪については、「消耗品(工具)、工作機械ともに受注は、昨年の10、11月頃を境に、それ以降は伸びが鈍化していると体感している。明らかに環境が変わっているが、良い見極めの時期」だと述べ、全機工連の一條茂事務局長からの活動報告を挟み、各地から現況報告が、滋賀、広島、高松、はりまMS、福井の順で続き、会議のメインである各社取り組み事例発表へと移った。
大機器協の西川正一副理事長(西川産業社長)を進行役に、発表した企業とテーマ、主な内容は次のとおり。
▽浜正機工(大阪)「グループウェアの導入」→顧客、仕入れ先、社内のホットな情報を独り占めしない。
▽カツヤマキカイ(大阪)「『KATSUYAMA‐BLOG』活用」→全従業員からのポジティブな「つぶやき」を共有。
▽マシン三洋(大阪)「自己申告制度&個人面談」→自己申告書を元に社長が全社員と個人面談。
▽エバオン(大阪)「留学生採用と支援のあゆみ」→26年前から留学生を採用。意識しないでダイバーシティ。
▽コノエ(大阪)「子ども向け事業の展開と社内人材の教育」→ねじを使った教育プログラムでワークショップ等実施。
▽Cominix(大阪)「営業支援ツールの導入」→名刺管理と営業支援ツールが連動したソフトの採用。
▽吉岡幸(福井)「ハタ楽@吉岡幸 業務改善シートによる新しい働き方の実現に向けて」→展示会でお客様に対しても働き方改革を提案。
▽松岡商事(はりま)「福利厚生とコミュニケーションと定着率」→人間関係やコミュニケーションの問題での退職を極力避ける。
▽合田商事(高松)「働き方改革とは休み改革」→ぐったり休む休日から、バリバリ遊ぶ休日へ(※書面発表)。
2019年4月1日