山善、最大規模の自社電源開発事業を日本製紙クレシア京都工場で開始

山善(本社=大阪市西区、岸田貢司社長)と、大阪ガス100%子会社のDaigasエナジー(本社=大阪市中央区、福谷博善社長)は、3月1 日より、日本製紙クレシア(本社=東京都千代田区、安永敦美社長)の京都工場にて、コーポレートPPA(Power Purchase Agreement=電力購入契約)を開始した。

▲日本製紙クレシア京都工場
山善とDaigasエナジーが日本製紙クレシア京都工場に、太陽光発電設備を設置・保有・維持管理をしながら、そこで発電された太陽光由来の再生可能エネルギー100%の電気(再エネ電気)を約20年間にわたり日本製紙クレシアに供給・販売するもので、昨年4月23日付の既報通り、日本製紙クレシアでは、開成工場(神奈川県)に続き、興陽工場(静岡県)、東京工場(埼玉県)、そして京都工場で新たにコーポレートPPAを開始したこととなった。
山善のコーポレートPPA事業において、最大の発電設備となる日本製紙クレシアの京都工場では、工場内の4 つの建物の屋上に太陽光パネルを設置し、総発電設備能力は4,057kW、年間発電量は一般家庭約1,070世帯分(世帯当たり年間3,950kwで試算)の年間使用電力量に相当する約423万kWhを見込んでいる。再エネ電気の供給により、山善の仕入先企業である日本製紙クレシアのCO2削減に寄与することはもちろん、山善のGHGプロトコル(温室効果ガス排出量の国際的基準)のScope3(事業者によるGHG排出量の区分)「カテゴリ1:原材料(仕入商品)」の排出量削減につながる。
山善は、2021年10月よりDaigasエナジーと共同ブランド『DayZpower』を立ち上げ、コーポレートPPAの展開以降、日本製紙クレシアの京都工場を含め、計7サイトの太陽光発電設備を管理・運営している。これら自社電源開発事業(プライマリー市場)に加えて、2024年10月には、稼働済み電源支援事業(セカンダリー市場)として、国内58サイトの発電プロジェクトにも参画している。
これにより、プライマリー市場とセカンダリー市場を合わせて合計65 サイト、出力は合計約21.3MWの発電設備の管理・運営を行うことになる。山善は2030年企業ビジョンを実現する上での重要課題の一つとして、「グリーンビジネスの拡大」を特定している。今回のコーポレートPPA事業や再生可能エネルギー発電所への投資、さらには「グリーンボールプロジェクト」等を通じて、環境活動とビジネスの両立を推進しながら、持続可能な社会の実現に貢献していく。
2025年3月19日