山善、中国・福建省に産教融合技術交流拠点 売上20億円目指す
山善(本社=大阪市西区、岸田貢司社長)の海外子会社「山善(深圳)貿易有限公司(山善深圳)」は、中国の福建省化油器(キャブレター)工業協会および福建省福鼎職業中等専門学校と提携し、福建省福鼎市内に「産教融合技術交流センター」を設立した。
同市は、キャブレターおよび部品製造業296社が事業活動を展開しており、総生産額は約70億元と世界有数のキャブレターの生産地であり、山善深圳では、同省周辺エリアの市場開拓に注力し、プライベートショーやエンジニアリング力を活かした技術セミナー等の開催を重ねている。そんな中、製造業への知識・ノウハウが評価され、協会より技術支援・教育等を目的とした「産教融合技術交流センター」設立への支援要請を受け、産官学の連携による地域経済の発展を目指すと目的を共有し、設立が実現した。
山善深圳は今回の提携を契機に、福建省周辺エリアでの取引拡大および新規顧客獲得に注力し、2026年度には同エリアでの売上20億円を目指す。さらに将来的には、製造業者の技術・開発能力向上や同社への採用も視野に入れたエンジニア育成などを通して、地域経済の発展に寄与する方針を示す。
▲開所式のようす
2024年9月27日