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三豊科技振興協会 今年度助成は23件・総額2,373万円

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公益財団法人三豊科学技術振興協会(水谷隆理事長・ミツトヨ顧問)は、計測・加工・制御に関する研究を対象とした2024年度の研究助成、国際交流[渡航]助成(第1期・2期)で助成する21人の研究者を、国際交流[会議]助成で助成する2団体を決めたと公表した。

今回の助成総額は2373万円で、研究助成の10名への助成額は総額2000万円。国際交流助成は、「渡航」助成(第1期6件、第2期5件)および「会議」助成(2件)を対象に総額373万円を助成する。10月19日には、研究助成者10名を招き、川崎市のミツトヨ本社にて交付式を行う。

同財団は精密測定機メーカーのミツトヨと元代表理事の故沼田智秀氏をはじめとする5人の出捐により1999年に設立され、これまでの26年間に計555件・6億5741万円を助成している。

今年度の研究助成10名の氏名とテーマは次のとおり。(敬称略)

■鍜島麻理子(産総研)=マイクロ3Ⅾ形状測定用光測定システムの開発■佐藤理(産総研)=光学式三次元機上形状計測精度評価用基準器とその校正方法の開発■武井 良憲(産総研)=超精密計測と超精密加工の組み合わせによるゼロ熱膨張かつ超精密な基準円筒の開発■田尻武義(電通大)=可視光帯小型光計測システムに向けた光IC用光源の開発■夏原大悟(名古屋大)=高感度ラマン分光計測のためのメソポーラス金被膜AFMプローブの開発■長谷川靖洋(埼玉大)=熱リーク量制御を使ったTDIS法による熱電材料物性値の精密測定■秦誠一(名古屋大)=薄膜内部応力ポストプロセス測定デバイスの高精度化とその実証■廣谷潤(京都大)=周波数領域サーモリフレクタンスによる3次元ナノスケール熱伝導率計測技術の開発■藤原貴典(岡山大)=小振幅オシレーション加工による小径砥石を用いる高精度・高品質2・5次元輪郭研削加工法の研究■細川晃(小松大)=接触型フレキシブルブラシノズルによる効率的湿式研削法。

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