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三菱電機 西日本ソリューションセンター(尼崎)、関西初「FAプライベートフェア」開催

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ユーザーとの関係強化めざし、ソリューション体感機会を増加

三菱電機は8月30日~31日の2日間、西日本メカトロソリューションセンター(兵庫県尼崎市)にて、西日本地区で初となる「FAプライベートフェア 2023」を開き、製造業などFA分野のユーザーら約500名が来場した。

同フェアは今年3月に名古屋製作所(名古屋市東区)で初開催。今回は「プライベートフェア in 関西~デジタライゼーションによる、ものづくりの今と未来」と題し、3Dシミュレータ、AIを活用したデータ分析とノウハウ継承等による生産性改善等といったDX(デジタルマニュファクチャリング)を実現する最新のソフトウエア製品群、OT(Operation Technology=運用技術)セキュリティ対策など製造業向けソリューションや産業用ロボット『MELFA』などを紹介した。

「DX推進は現場データの的確な取得が前提」(水嶋部長)

開催にあたり初日午前には、三菱電機FAシステム事業本部 FADX推進プロジェクトグループ FAデジタルエンジニアリング推進部長の水嶋一哉氏と三菱電機関西支社 機器第二部 コントローラ課長の江上毅氏が報道関係向けの会見に臨んだ。

三菱電機FAシステム事業本部では、データを活用したサービタイゼーションを執り行う部門として、今年4月に、デジタルマニュファクチャリング・DX事業を推進する「DX推進プロジェクトグループ」およびOTセキュリティに関わる統合ソリューションの事業化を推進する「OTセキュリティ事業推進部」の新設による戦略強化を図った。水嶋部長はまず、FAシステム事業の動向として、「半導体などデジタル関連分野を中心に、国内外で需要の一服感はあるが、リチウムイオンバッテリーなどの脱炭素案連分野の活況が継続する中、半導体も一部、来年度からは復調するという話もあり、引き続き高い需要を見込んでいる」と足元の状況にふれた。そして、「DX推進においては、いかにIT側に現場のデータを正しく伝えるか、現場のデータを的確に取得することが前提になる」とした上で、「今回のテーマであるデジタライゼーション、DX関連するお客様の投資は多く、当社の最先端デジタル技術を活用いただきながら、現場の課題解決に邁進していきたい」と述べ、展示物のアウトラインを説明した。

データ利活用の観点では、顧客のデータを取り扱える環境とともに、リモートによる開発・監視・保守・保守サービスといった「製造業向けクラウドサービス」。セキュリティに関しては、総合電機メーカーとして培った知見を活かし、製造現場全体のセキュリティレベルを、まずはアセスメントしながら必要な対策のコンサルティング、システムインテグレーションから運用へとサイバー攻撃のリスク低減を図っていく「製造業向け OTセキュリティ対策サービス」。AIによる現場のデータ分析・診断においては、「人の経験や勘」をデジタルに置き換えてものづくりの改善に貢献するデジタル「サイエンスツール MELSOFT MaiLab」。さらに、「新型ロボットアーム」を参考出品した。このうち、ロボットアームの新型『RV-12CRL-D』については、三菱電機ではどちらかといえばコンパクトで精密な動き、組み立てができる電子業界向けロボットが多く、8㎏可搬が既存だったが、RV-12CRL-Dは12㎏が可搬な中型となっている。アーム部分の細かい取り回しや、必要な機能部分だけを極力残し、ユーザーのカスタマイズ性を向上させた内部の省配線などが特長だという。水嶋部長は、「DX関係は製品カタログでの解説よりも、お客様の課題に丁寧に寄り添い、提案する必要性が高いので、プライベートフェアの形は継続していきたい」として、今後の定期開催を示唆した。


▲(左)水嶋部長(右)江上課長          ▲エリアで13のDXソリューションを展示。奥手
には新型ロボットアーム(参考出品)が見える

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