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ユーザー通信245号 4面:岡本工作機械製作所の原点― 精密平面研削盤『PSG6B形』1号機が機械遺産認定

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高度経済成長期の機械工業発展を支えた歴史的工作機械

  岡本工作機械製作所(石井常路社長)の群馬県・安中工場内に所蔵されている精密平面研削盤『PSG6B形』の初号機が、2022年度日本機械学会発表の「機械遺産」第114号として認定された。

この歴史的工作機械は、同社が1953(昭和28)年に製作したPSG6B形の1号機(機番№301)であり、日本の高度経済成長期における機械工業の発展を、1/1000㎜台の精密加工を実現するという確かな精度で支えた。テーブルの駆動装置に自社開発の油圧ポンプ・油圧シリンダを採用し、砥石軸は4個の超精密ボールベアリングで支え、これにより0・001㎜の砥石軸の送りを可能にしている。テーブルを油圧駆動するという現在の平面研削盤の基本構造を画した最初の機械で、平面研削盤の世界トップメーカーとなった岡本工作機械製作所の原点といえる。

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