ユーザー通信:日本ものづくり業界の発展に寄与できる情報媒体 UT-net.jp

ユーザー通信244号 6面:工具各社 価格改定を実施

ユーザー通信 WEB版

8/22・10/1受注分~、およそ5~約25%の値上(切削工具)

■オーエスジー

【対象製品】▽タップ(ハイス・SKS・超硬)=7~10%▽ハイスタップセット品=7~20%▽ハイスドリル=7~10%▽ねじ切り工具=10%▽インデキサブル工具=10%▽圧造工具=10%【実施時期】2022年8月22日受注分より。対象の特殊品、修正品は都度見積もりとする。

■タンガロイ

 【対象製品】切削工具▽刃先交換インサート=+8%(ドリルマイスタ、タングマイスタヘッド含む)▽刃先交換式ホルダ、カッタ、ドリル=+8%▽丸物工具(エンドミル、ドリル)=+8%▽ツーリング機器、部品=+8%▽その他切削工具=+8%。以上改定率は目安であり、一部の商品、特殊品については改定率が異なることがある【実施時期】2022年10月1日受注分より。

 サンドビック

【対象製品】標準品のチップ、ホルダー、カッター、ツーリング製品、ソリッド工具、部品、再研磨費、特殊品。【改定率】約10%【価格改定実施日】2022年10月1日受注分より。

■ ダイジェット工業

【対象製品】▽切削工具 標準品=現行価格+10%/特殊品=現行価格+10%以上▽耐摩工具=現行価格+20%▽合金素材 標準品=現行価格+10%/特殊品=現行価格+15%以上【実施時期】2022年10月1日受注分より。

三菱マテリアル

【改定率】標準品▽超硬製品(インサート、ドリル、エンドミル、標準バイト等)=+10%▽CBN・PCD製品=+10%▽ハイス製品 ドリル(VAドリル除く)=+15%/VAドリル=+5%/エンドミル=+25%▽その他(超硬素材を使用しないホルダ等)=+10%。特殊品は都度見積とする【実施時期】2022年10月1日受注分より。

 

価格改定についてはいずれも共通し、レアメタル、鋼材等原材料費の高騰に加え、電力・原油等のエネルギー価格、副資材、物流費といった各種価格高騰、物価上昇傾向、さらには世界情勢の不安定さの増大、といった懸念材料、先行きの不透明感が今後も続くものと推測する中、コスト削減や生産性向上、業務作業の効率化など、あらゆる方策への取り組みに努めてきたものの、もはや、単独での企業努力、自助努力での解決は困難な状況に至っており、製品・品質の安定供給とサービスの維持・向上、変化する市場の状況、事業環境への適応が必要なため、と概ね背景を説明している。

» «