DMG森精機 長尺ワーク加工の工程集約に最適 超高精度複合加工機『NTX 2500、3000 2G』に心間3000仕様
DMG森精機(本社=名古屋市中村区、森雅彦社長)は、超高精度複合加工機「NTX 2500 2nd Generation」、「NTX 3000 2nd Generation」の心間3000仕様である、『NTX 2500|3000 2nd Generation』および 『NTX 3000|3000 2nd Generation』(※以下、2nd Generation=2G)の販売を開始した。
NTX 2500 2G、NTX 3000 2Gは、2018年に心間1500仕様の販売を開始しており、自動車、航空機、医療機器、金型など形状が複雑化するワークの同時5軸加工に対応し、工程集約を実現できる機械として、世界中のユーザーに使用されている。
一方で近年、地球温暖化の大きな要因である二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルを実現するために、
風力発電などのエネルギー分野や、航空機、船舶などの大型輸送手段における脱炭素化の開発が進み、大型・長尺ワークを効率良く加工したいとの要望が高まっている。
そんな中、このたび開発した心間3000仕様は、ターニング用の高性能主軸「turnMASTER」と全長わずか350㎜の旋削/ミーリング主軸「compactMASTER」を搭載し、1台でターニングとミーリングの全加工を行う。
最大3030㎜(NTX 2500|3000 2Gの最大加工長さ)の長尺ワークをワンチャッキングで加工できるため、段取り替え作業を低減し、長尺ワーク加工の工程集約を実現する。また、工具を最大246本収納できる大容量工具マガジン(*オプション)や、長尺ワーク加工に使用するロングツールを収納するロングツールストッカ(*オプション)も搭載可能。
同社では、2021年から部品調達から商品出荷までの工程において、全世界の生産拠点で二酸化炭素排出量実質ゼロの生産を実現している。
NTX 2500|3000 2GおよびNTX 3000|3000 2Gにもカーボンニュートラルな体制で生産された商品を表す「GREEN MACHINE」マークを付与しており、さらに、待機時の消費電力の削減や加工性能の向上による加工時間の短縮など、エネルギー消費量の削減を実現し、ユーザーの環境対策にも配慮した商品となっている。
なお、NTX 3000|3000 2Gは、毎週金曜日に開催している少人数制の展示会「DMG MORI テクノロジーフライデー」の伊賀事業所の会場(※十分な感染症対策を行った上で実施)にて、今年2月中旬より実機の見学が可能。
主な特長は、次のとおり。
①高性能主軸=MASTERシリーズ主軸搭載、旋削/ミーリング主軸「compactMASTER」、等。
②長尺ワーク加工=心間3000仕様、最大径Φ80㎜、最大加工長さ1300㎜のロングツール、自走式振れ止めを最大2基搭載可能(*オプション)、等。
③省スペース=単位面積あたりの生産性向上、等。
④自動化ソリューション=MATRIS、大容量工具マガジン(*ともにオプション)/計測ソリューション=機内計測装置、自動機内ツールプリセッタ、ツールビジュアライザー(*以上、オプション)。
⑤切りくず・クーラント・ミストソリューション=ゼロスラッジクーラントタンクを標準装備、ビルトインミストコレクタ「zeroFOG」(*オプション)、等。
⑥省エネルギー=カーボンニュートラルな体制で生産されたGREEN MACHINE、独自の省エネ機能「GREEN mode」(モニタリング、デバイス、アイドリングストップ、コントロール)搭載。
DMG森精機は、今後もより多くの顧客のニーズに応えるよう、高機能で信頼性が高く、投資価値のある商品を市場へ投入していく。
2022年2月14日