ユーザー通信239号 2面 山善 自動プログラミングサービス『COMlogiQ』 の提供開始
生産現場の人手不足解消、生産性の高い業務へのシフトに寄与
山善(大阪本社=大阪市西区、長尾雄次社長)は、昨年5月に販売業務提携契約を締結した、京都府宇治市のHILLTOPおよびそのグループ会社であるThinkRが開発した自動プログラミングサービス『COMlogiQ』(コムロジック)を、山善が取り扱う切削加工機のオプションとして、提供を開始した。
提供ルートは、山善機械事業部が全国の販売店を通じて、5軸切削加工機のオプションとしてCOMlogiQを生産現場のユーザーに提案する。対応機種は松浦機械製作所「MX330」等にてスタートし、順次、対応メーカーと機種を拡大予定。
ターゲットとするユーザーは、大手建機メーカー・電機メーカーなど、アルミ・樹脂部品の試作や多品種小ロット対応をしている企業で、このような大手ユーザーにおいても、5軸の切削加工機を稼働させるのに必要なNCプログラムの作成が業務の負担となっており、人手不足も相まって、生産現場における自動化・省人化が求められている。
COMlogiQは、3Dモデルをアップロードするだけで加工プログラムが自動で作成され、ユーザーのプログラミングにかかる 時間を削減することができる。それによって、新製品開発など、より生産性の求められる業務に人的リソースを投入することが可能となる、注目度が高いサービスである。
今回の取り組みにより、生産現場の人手不足の解消と新製品開発のスピードアップ等、より生産性の高い業務へのシフトに寄与し、山善は工作機械に付加価値をつけて拡販に 繋げ、ヒルトップグループはCOMlogiQの市場での認知度向上とサービス拡大を見込む。
HILLTOPは、1961年創業のアルミ切削の試作専業メーカー。職人技のデータベース「HILLTOP SYSTEM」を武器に、短納期・多品種単品・24時間無人加工を実現。「機械ができることは機械に任せ、 人は人にしかできない仕事を」をモットーに、現在は医療機器などの装置開発事業も手掛けている。
2022年2月14日