news-ワルター Tiger-tec Gold 穴あけ加工にも用途拡張
ワルター
Tiger-tec Gold 穴あけ加工にも用途拡張
またワルターは、最新コーティングテクノロジー、Tiger tec Goldのレパートリーを拡張し、販売を開始した。
長い工具寿命と高い切削パフォーマンスによりミーリング加工用CVDコーティング材種のベンチマークとなったWKP35G(2018年発売開始)に続き、今回発売された新しいPVDコーティング材種、WSP45Gは、穴あけ加工にもその用途を拡張している。
WSP45Gは、PVDコーティング法にてアルミナ(Al2O3)多層被膜を施す世界で唯一のテクノロジーを採用している。新材種はアルミナ被膜の結晶度をより高め、さらなる耐摩耗性および耐熱性を発揮する。
アルミナ被膜の「耐熱シールド」効果により、耐逃げ面摩耗性を発揮するTiAIN 層および超硬母材は切削熱から保護され、ステンレス系ワークやチタン合金など、熱伝導性が低く切削熱が刃先に集中する難削性被削材の加工において、薄膜コーティングによる切れ味と耐熱性および耐摩耗性との両立を実現する。
またブライトゴールド色の窒化ジルコニウム(ZrN)コーティング表面は摩耗の視認性を高め、使用済みコーナーを容易に見分けることができる。
Tiger-tec Gold WSP45Gチップ材種は、3種類のチップ交換式ドリル用チップにおいてレパートリーされ、さまざまな用途に使用できる。
B321xは、Φ10-18㎜の比較的小径領域をカバーするチップ交換式ドリルで、超硬/HSSソリッドドリルの代替として活用できる。
D3120は、外周刃および中心刃に1種類のチップのみを使用するため、購入および使用時における煩雑さがなく、部分ねじれフルートの高剛性ボディにより旋盤での使用に最適であり、特に摩耗の進行が早いXオフセットでの旋削穴あけ加工において、WSP45Gとのコンビネーションにより最高の結果をもたらす。
2021年5月31日