news-新製品 『液晶潤滑シリーズ』製作対応形番を追加、軸受製品にも拡充 日本トムソン
『液晶潤滑シリーズ』製作対応形番を追加、軸受製品にも拡充 日本トムソン
日本トムソン(本社=東京都港区、宮地茂樹社長)は、軸受用液晶潤滑剤を封入した『液晶潤滑シリーズ』として、リニアローラウェイスーパーXシリーズとクロスローラベアリングシリーズを新たに追加し、販売を開始した。
近年、真空・クリーン・高温等の厳しい特殊環境下で使用される直動案内機器、軸受製品に対して、これらの環境下に適応する性能に加え、優れた潤滑性や安全性等多くの要求を同時に満足する性能が求められている。そのような特殊環境下における直動案内機器・軸受製品に対する顧客のニーズに応えるため、日本トムソンは産学共同で開発した高機能潤滑剤「液晶潤滑剤」(基油と増ちょう剤で構成されるグリースとは全く異なり、液晶化合物のみで構成され、その集合体同士が潤滑状態を形成する今までにない新たな潤滑剤)を封入した液晶潤滑シリーズの製作対応形番を拡充した。
液晶潤滑剤を封入した製品は、低発塵性、低蒸発性、低アウトガス特性を有しながら、十分な潤滑性能、耐熱性、安全性を併せ持ち、厳しい特殊環境下に適応する製品として機械装置の飛躍的な性能アップと信頼性の向上に貢献する。液晶潤滑シリーズの特性は、次のとおり。
①優れた負荷耐久性=常温大気中でふっ素系グリースの10倍を超える長期耐久性を示す。
②優れた発塵特性=発塵量はリチウム石けん基グリースの1/10未満を示す。
③優れたアウトガス特性=高真空環境におけるアウトガスは高温域でも優れた特性を示す。
④極限まで潤滑剤の蒸発を抑制=100℃の条件下でも潤滑剤の重量減少はゼロ。蒸発による損失なし(試験時間45時間での結果)。
⑤軽くて滑らかな摺動=ふっ素系やリチウム石けん基グリースと比較して転がり抵抗は低い値を示す。
製作対応形番は、直動案内機器=リニアウェイLシリーズ、Eシリーズ、Hシリーズ、Fシリーズ、リニアローラウェイスーパーXシリーズ(※新追加)、各シリーズのステンレス鋼製品に適用。軸受製品=クロスローラベアリングシリーズ(※新追加)。
主な用途として、真空・クリーン・高温等環境が想定される半導体関連装置等での需要が見込まれる。
2020年12月28日