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第8回『UMモールドフェア』アフターJIMTOF 主催者の植田機械 植田修平社長インタビュー

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IoT推進の流れは大きいが・・・『人はもっと機械の前に立とう!』
見どころは「機械単体の能力を引き出す技術、取り組み」

2016年11月17日~22日にわたり、東京ビッグサイトで開かれた「JIMTOF2016」(日本国際工作機械見本市)に出展された最新鋭工作機械・機器が勢ぞろいし、『第8回 UMモールドフェア』として、1月27日(金)~28日(土)の2日間、インテックス大阪5号館(大阪市住之江区南港北)にて、植田機械の主催、(一社)日本金型工業会・(一社)金型協会・近畿鍛工品事業協同組合の後援により開催される。植田修平社長としては2度目の開催となる「第8回 UMモールドフェア」。今回に臨む思いを問うたところ、「西日本の皆さまに、JIMTOTOF2016に出展した各メーカーの最新機種・機器をご覧いただきたい、その場を提供したい」との基本は不変と即答した。過去最高となる14万7千6百人を動員したJIMTOF2016(以下、JIMTOF)だったが、植田社長は事後の感想を、「気持ち的に非常にプラスになりました」と話す。「今回のJIMTOFを見渡し、確かにIoT化、IoT推進は大きな流れではあるが、我々商社としては、もっと人が機械に近づいて、機械単体での能力を引き出す取り組みを見せなければ、差別化はできないと感じました」。
IoTとなれば一見、どんどんと人が離れていくイメージだが、逆に、「結局、機械を使うのは『人間力』。人がもっと機械の前に立ち、もっと機械に近づくことによって、何ができるのか? をPRしていきたいと思いました。それがお客様にとっての差別化に、また商社として情報提供の差別化にもつながる。当社の得意とする分野、生きる道は、その方向です」と続ける。つまり、今回のUMモールドフェアでは、「単体機の能力を引き出す技術や取り組み」が見どころだと捉えている。そのうえで、「そういった意味では、当社は固有機械への『情報提供』を懸命に行っていきたい。欲している情報を提供できるステーションであり続けたい。当社の仕事は間違いなくその部分。『我々はなぜ必要とされているのか?』ということを、UMモールドフェアにご来場の方々、また出展社の皆さんとも共有していきたい」とする。
関西では「アフターJIMTOF」展としてすっかりおなじみとなっているUMモールドフェア。そもそもはJIMTOFの開催が東京集中に転じた(2000年以降)ことがきっかけとなり、関西以西の方々に、「それなら我々が大阪で何とかしましょう!」との「心意気」から企画され、スタートした。以来、「複数でいっしょに来て、落ち着いて見られる」「まとまっており、非常に見やすい」と評価する声が相次ぎ、出展機器の「選りすぐり感」も増すなか、今回で足掛け16年、第8回の開催を数える。

 


 

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