ユーザー通信:日本ものづくり業界の発展に寄与できる情報媒体 UT-net.jp

ユーザー通信219号 2面:DMG MORI×Online 商品動画をオンライン授業に活用

ユーザー通信 WEB版

商品動画をオンライン授業に活用

またDMG森精機は、最新の製品や加工技術など工作機械に関するさまざまな情報を動画や豊富なコンテンツを用いてユーザーに提案してきているが、この度の新型コロナウイルス感染防止対策に伴い、教育機関で行われているオンライン授業などで、同社YouTubeチャンネルや同社WEBサイトに公開しているデジタルコンテンツの活用を推進している。

DMG森精機は、これまでデジタルソリューションを活用した商品提案に注力し、近年、変種変量、多品種少量生産が増えるなか、技術者育成を課題にあげるユーザーが多くいること、また展示会に展示する実機だけでは十分に披露しきれない性能や商品の提案をすること、さらには工作機械の高精度化、高機能化により、紙のカタログではユーザーに最適な提案や投資効果を紹介しきれないという課題があった。

これらの課題を解決するために、DMG森精機はフルCGと4K映像を組み合わせた超高精細な製品紹介動画を制作し、これまでに全世界で制作した動画本数は1000以上で、同社グループYouTubeチャンネルでは製品、加工技術、自動化、ユーザー紹介動画等、工作機械に関わる最新動画を公開している。

また、同社WEBサイトには、製品だけでなくこれまで蓄積してきた加工技術や周辺機器など工作機械に関する豊富なノウハウがつまっており、一部テレビCMでも放送している、ショートムービー「DMG MORI×Front Runner」では、同社の機械を使用して先進的な取り組みに挑戦している様々な業界のフロントランナー企業を紹介している。

特設サイト「基礎から分かる自動化システム」、「基礎から分かる5軸加工」、「デジタルソリューション」では、工作機械を初めて学習する学生においても、分かりやすい基本的な内容を説明している。

動画は同社エンジニアによるユーザー向け加工プライベートレッスンや、DMG MORIアカデミーでの同社社員教育、営業担当者による製品提案に、また同社製品を使う世界中の大学や工業高校で活用されている。動画の使用に関しては、従来、一映像毎に使用連絡がなされていたが、2021年3月末まで公に伝達(ネット上の動画を授業中に受信し、教室に設置されたディスプレイ等で履修者に視聴させる等)できるようになった。

DMG森精機では、今後もデジタルソリューションを通して、Webinarを用いた同社エキスパートや社外講師による技術セミナー、製品紹介も開催していき、同社の知見がつまった動画やコンテンツを教育現場で積極的に活用することで、「将来の工作機械業界を担う人材育成の一助になればと考えている」としている。

» «