DMG森精機 入社式 社長訓示「デジタルネイティブの皆さんに期待」

DMG森精機(グローバル本社=東京都江東区)の森雅彦社長は、4月1日に同社の三重県・伊賀事業所で執り行われた入社式で、次のとおり訓示を述べた。
感度を高めて、興味関心の幅を広げよう(森社長)
――新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。これから皆さんとともに働き、一緒に成長していけることを嬉しく思います。当社の経営理念にもある「グローバル・ワンを目指す」という言葉は、当社の工作機械を長年使用されるお客様が、買い替えの際や機械加工で課題をお持ちの際に、まずDMG MORIに相談してみよう、と頼っていただける世界中でお客様のパートナーであるいう意味です。
また、工作機械業界において、技術、サービス、社員への待遇の良さ、株主からの評価、それぞれで一番となることです。さらに、世界中の61国籍・約13,500人の社員の内5,000人が営業、フィールドサービスエンジニア、アプリケーションエンジニアとして、日々1人でお客様を訪問しています。その人たちが孤独を感じないようにデジタルで繋がり、本社や工場がバックアップし、一体となって前進することもグローバル・ワンです。
MX(マシニング・トランスフォーメーション)を推進し、現在全世界で稼働する500万台の工作機械を高度な同時5軸・複合加工機を用いて工程集約し、2050年までに100万台に置き換えることが当社のミッションです。 グローバルの工作機械業界全体における5軸・複合加工機のシェアは約20~30%、業界全体の生産能力は 年間推定2~3万台のため、新しく100万台を生産するには50年程かかります。その間も設備更新が続くため、非常にサステナブルな商売です。
当社はメーカー・商社・エンジニアリング会社などと分けることはできず、全世界で直接販売・直接サービス・直接エンジニアリングを行っている、職商人の会社です。お客様の生産性向上のために、メンテナンス・リペア・オーバーホール・エンジニアリングビジネスを強化していきます。全世界で稼働する当社機30万台は、財産であり責任です。当社は、一度進出した地域、技術分野から逃げないことが重要と考え、統合した会社の商品も引き受け、スペアパーツやアフターサービスを提供しています。また、近年加速している自動化により、機械の稼働時間が長くなり、より一層の品質と耐久性が求められています。
当社グループ最大の生産拠点である伊賀事業所の2024年度デミング賞受賞など、設計・製造の改善改良と品質向上に取り組んでいます。20年前と比べて事業環境は大きく変わっていますが、お客様の規模別構成比は変わっていません。お客様の規模に依らず、同じ工作機械を使う人という目線で、1つ1つのお客様と真摯に向き合うことが非常に重要です。
過去に学ぶことは今の仕事につながります。約60年前の創刊以来全ての社内報を社内Webで読むことができます。統合報告書等のアーカイブも含めて一読することをお勧めします。工作機械は資本財であり、平均で20年以上、皆さんが新卒で入社して定年退職するまでと同じくらいの期間、動き続ける工作機械もあるほど息の長い商売です。過去の歴史と、長期にわたりお使いいただくという時間感を学んで欲しいと考えています。そして、インターネットやAIの時代において、基本的なリテラシーに加えて、理解する力、自分の言葉で伝える力がますます重要になっています。データの活用をはじめ、最新技術の使いこなし、各要素という面においても、 デジタルネイティブの皆さんには大変期待しています。感度を高めて、興味関心の幅を広げてもらえればと思います。
経営理念に掲げているように、よく遊び、よく学び、よく働き、仕事を通して人生を豊かなものにし、充実した人生を送ってください。
2025年4月1日