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サンドビックウェビナー「秋の新製品発表会」 工具在庫管理のデジタル化実現など5製品を提案

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サンドビック・コロマントカンパニー(名古屋市西区、髙宮真一カンパニープレジデント)は11月21日、オンラインセミナーにて「2023年秋新製品発表会」を開催した。

多用途な突っ切り・溝入れ工具『CoroCutⓇ2』、断続面加工用フライスカッター『CoroMillⓇMR80』、ニッケル基耐熱合金用ドリル『CoroDrillⓇ860-SD』、センサー内蔵防振工具『Silent ToolsTMプラス』など5製品を紹する中、ここでは、工具在庫管理のデジタル化を実現する『CoroPlusⓇツールサプライ」についてピックアップする。

ウェビナーでは、同社機械搭載推進部の河田洋一氏が説明。同氏は、一般的な加工現場での工具在庫管理の現状について、「どの型番の工具が、どこに、何個あるかを把握できているか?」「工具を探すのにムダな時間を使っていないか?」「在庫量は適正か?」等の現場での課題を指摘。その解決策として、工具の在庫管理をデジタル化することで、工具を探す時間や必要以上に注文するなどのムダを削減できるツールとしてCoroPlusⓇツールサプライによる工具管理の改善を提案した。工具の在庫管理をデジタル化することにより、画面にて工具の型番ごとの在庫位置や個数などがすぐに確認できるため、従来の工具を探す時間や必要以上に注文してしまうなどのムダを削減する。また、在庫金額やワーク・設備ごとの使用量を「見える化」することで、どのライン・ワーク・設備での使用量の分析が可能となるため、改善対象項目の絞り込みや不要な工具在庫の低減が可能となり、在庫量の最適化を実現。在庫確認や発注作業や在庫管理でのムダを削減することでコストダウンを図る。さらに、発注に際して現場にて在庫確認する必要もなく、品目ごとに発注ポイントを設定した自動発注も可能となるなど、工具発注プロセスでの合理化・自動化を実現するなど、作業時間の大幅に削減する。CoroPlusⓇツールサプライは、ソフトウェアと専用キャビネットで構成しており、専用キャビネットを活用することで、より高いレベルでのコントロールが可能になるが、既存のキャビネットも使用できるため、ソフトのみの導入も可能なため、初期費用を抑えたスモールスタートも可能になるなど、製造現場の多様なニーズに対応する。


▲CoroPlusⓇツールサプライの専用キャビネット
について説明する河田氏(右/PC画面のスクリーンショット)

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