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西で、東で、YASDA展示会開催 「自働化」取り組み、提案を強調

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安田工業は4月19~20日の2日間、本社工場(岡山県浅口郡里庄町)にて、「YASDA Private Show 2023」を開催し、既存ユーザー、商社、新規導入検討顧客ら700人超が訪れ、めったに見られない大型機等を内覧した。

2018年以来5年ぶりとなったプライベートショーでは、ツアー形式での工場見学や安田工業および協賛メーカーの内4社(大昭和精機、ZOLLER Japan、新エフエイコム、エロワ日本)によるセミナーを実施した。初日午前の安田工業「立形5軸マシニングセンタ YBM Vi50について/高精度加工の自働化に向けた機能」では、開講に先立って安田拓人社長があいさつに立ち、満席の聴講者を前に、「大勢にご来場いただき当社への想像以上の期待を感じている。今回は高精度な加工機をつくる実際の製造現場へ足を運び、見て体感していただくことで、カタログや展示会では知り得ない、つくり込みや構造をより一層知っていただく大切な機会だと認識している」と述べた。セミナーのテーマとなった『YBM Vi50』は、次世代を担う最新5軸MCとして昨年のJIMTOF2022で初披露した。セミナーにおける説明では、ベストセラー機『YBM Vi40』との相違点など主な仕様、精度、そして「高精度5軸加工を実現するための技術」として、「独自技術の継承」(プリロード自己調整型スピンドル、締結面のきさげ、ハイブリッド摺動案内)、「先進の熱変位対策」(機体温度制御装置)、「新開発のチルトロータリーテーブル」、「高精度5軸加工をサポートする機能」(チルトテーブル重量補正など)をキーテクノロジーと紹介した。一方、「欧州に納入した立形機のうち約40%が自働化を導入」事例をベースに、YASDAならではの機械精度と安定性プラス独自の機能、スケジューラーにより安定した高精度加工をサポートする「Navi-CAL」「ⅰ-CAL」といった機能活用を、YASDAが取り組む高精度加工のための「自働化」として提案した。

また安田工業は、前週に開催された東京インターモールドでは、CNCジグボーラー『YMC 430+RT10』とマイクロセンタ『YBM950V Ver.Ⅴ』を出展し、工程全体のリードタイム縮小への貢献など金型ソリューションに加え、MCの長時間安定加工への貢献など、ここでも「自働化」を強調した。

▲安田拓人社長あいさつ           ▲製造現場をツアー形式で案内        ▲きさげ作業も目の当たりにできた工場見学

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