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ユーザー通信 243号 2面:中山理事長「ウオッシュ」を語る― 大機器協 通常会員総会開催

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大阪機械器具卸商協同組合(大機器協)は5月12日、大阪市中央区のホテル日航大阪で「第50回通常会員総会」を開催し、全議案を承認、可決した。

総会に先立ったあいさつで中山哲也理事長(トラスコ中山社長)は、ロシア‐ウクライナ問題を引き合いに、「よく絶滅危惧種などという言葉を聞くが、最近、この地球上で一番の絶滅危惧種は人類ではないかと思っており、戦争がエスカレートして世界全面核戦争にならないよう願っている」と危機感をこう表現した。また中山理事長は、最近よく耳にする「SDGsウォッシュ」なる単語について一家言を持ち、次のように見立てを披露(一部抜粋)した。

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ウオッシュとは、実態が伴っていないにもかかわらず、取り組んでいるように見せかけること、うわべだけ、表面だけで中身をごまかす、体裁を取り繕うといった、あまり良い意味ではないようだが、このところ「SDGsウォッシュ」として使われていることが多く、SDGsにあまり熱心ではないのに『やっておかないといけない・・・』的な流れで用いられる例が多いということだ。SDGsウォッシュもあれば「サステナビリティウォッシュ」もあり「グリーンウォッシュ」、「カーボンニュートラルウォッシュ」などもある。自分も含めて、言葉だけではなくしっかりと行動し実行すべきだと思う。企業としてSDGsへの取り組みは当たり前だが、一番の環境の破壊者は一個人なのだから、会社でSDGsに取り組んでいても、家庭で電気を垂れ流しているようではダメだし、社員一人ひとりが行動を意識し、環境に対して出来ることを実行するのが大事ではないかと思っている。私も『ウォッシュなヤツ』だといわれないように頑張りたいと思う――。

▲あいさつに立つ中山理事長

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