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ユーザー通信240号 6面 【地域連携・貢献、深耕】 音楽で(DMG森精機)、宇宙天文で(Space BD)

ユーザー通信 WEB版

DMG森精機  創業地の奈良に音楽通じ文化活動振興

 

DMG森精機の出捐により2021年5月に設立された森記念製造技術研究財団とNEXUSの出資により誕生した音楽活動団体「Japan National Orchestra」(以下、JNO)が、DMG森精機の創業地である奈良の地域活性化や音楽文化の醸成、文化芸術の振興へのさらなる貢献、人材の育成に向けて、奈良県・奈良市とこれまで以上の緊密な連携を強化している。

3月4日、なら100年会館にて、奈良固有の価値を高め、その魅力を国内外に発信するとともに、地域の文化活動活性化に向けた取り組みを推進することを目的とし、奈良市と「魅力発信パートナー」の宣言式を行った。

奈良市の仲川げん市長、JNOの川島昭彦会長が宣言書へ調印し、2021年ショパン国際ピアノコンクールにて第2位に輝いたピアニストの反田恭平氏(JNO社長)、JNO所属ソリストの岡本誠司氏(ヴァイオリニスト、コンサートマスター)および水野優也氏(チェリスト)も参加し、演奏を披露した(曲目は、ブラームス/ピアノ三重奏曲第1番第1楽章)。

JNOは、奈良を拠点に音楽家自らが株式会社を設立、活躍の場を創出する場として、持続的かつ発展的な活動を行っており、第一弾として、「奈良市心のふるさと応援寄附」(ふるさと納税)の制度を利用し、コンサートへの県外からの来客にも取り組んでいくほか、奈良市内各所でのコンサート開催、学校等でのアウトリーチ活動を行っていく。

またJNOは2月28日、奈良公園バスターミナル レクチャーホールにて、川島会長、反田氏(オンライン)が参加し、奈良県の荒井正吾知事出席のもと、奈良県の文化活動の振興に関し、奈良県と包括連携協定を締結、調印式を行った。

JNOは、奈良県では音楽祭「ムジークフェストなら」を継続して開催するなど、文化活動の振興にかねてより取り組んでおり、音楽活動の充実、交流の促進、担い手の育成、文化振興関連施設の活用促進について、さらに貢献していく。具体的には奈良県でのコンサート開催や小・中学生、高校生等への上質なクラシック音楽鑑賞、体験、指導の機会の提供などを想定する。

なお、反田氏は奈良県の文化政策顧問に就任し、今後、奈良県内の音楽活動の充実や音楽活動を通じた交流の促進に関することなどについて、適宜助言・協力を行う。

▲奈良市魅力発信パートナー宣言式にて(なら100年会館)左から、水野氏、仲川市長、反田氏、川島会長、岡本氏

 

 Space BD

金沢市と宇宙をテーマにした教育の取り組みを加速

 

宇宙産業における総合的なサービスを展開するSpace BDは、2019年より石川県金沢市内の小中学生を対象とした「宇宙教育」について協力している。

昨年11月7日、金沢市キゴ山ふれあい研修センターが企画する「第3回金沢こども衛星アイデア・宇宙絵画作品コンテスト」には、Space BDの永崎将利社長が3年連続で審査員として参加した。なお、永崎社長は2020年7月から金沢市教育委員会より「金沢市宇宙教育推進懇話会アドバイザー」を委嘱されている。

金沢市の宇宙をテーマとした教育とSpace BDの関わりは、金沢市では、かねてより宇宙に関する科学的知見、宇宙の開発および利用を支える科学技術などにかかる体験的な学習等を通じて、宇宙・科学について関心を深めるとともに探求する意欲を喚起し、青 少年の夢と希望を育むことを目的とした「宇宙教育」を進めている。

Space BDは宇宙業界でのビジネス実践者として、金沢市の宇宙教育の拠点であるキゴ山ふれあい研 修センターと連携し、2019年から同コンテストに参画するなど、金沢市の宇宙をテーマにした子ども向け教育の取り組みについて協働している。

昨年の金沢こども衛星アイデアコンテストに授賞式は11月7日に実施され、金沢市内の小学生から高校生までの児童・生徒たちの思いの詰まったアイデアが表彰された。

 

市内4校で宇宙飛行士訓練体験型出前授業

加えて2021年度は、Space BDの社員が「宇宙天文に関する出前授業」の講師として、子どもたちの宇宙の学びを深め、 宇宙に関する興味関心を高めることを目的とした体験型のワークショップを、11月15~17 日の3日間、金沢市立の中学校1校、小学校3校の計4校(城南中学校、三馬小学校、明成小学校、緑小学校)の小中学生を対象に体験型出前授業を実施した。

児童・生徒たちは宇宙飛行士役や地上で宇宙飛行士とコミュニケーションする管制官役となり、トラブル解決の指示を管制官が言葉だけで宇宙飛行士に伝える「アポロチャレンジ」や、 国際宇宙ステーション(ISS)に届けられた荷物を宇宙飛行士同士である制限がある中で実施する「開封チャレンジ」、実際にNASAでも実践されている宇宙飛行士のトレーニングのひとつであるブロックを活用した自己理解ワークショップを実施した。

児童・生徒たちにはゲームを通じてコミュニケーションの難しさや、周囲から認知されている自分と自分が認識している自分にギャップがあることなどに気付くきっかけとなり、これらを通じ、「チームワーク」「コミュニケーション」「リーダーシップ」「異文化理解」「対人コンフリクト管理」「状況認識」「意思決定/問題解決」「自己認識/自己管理」といった「宇宙飛行士として求められる8つの能力」を実感できる貴重な経験となった。

金沢市教育委員会の刀祢雄大氏は「子どもたちにとって宇宙が少し近い存在になったと感じている」、またSpace BDの中田星子氏は「宇宙飛行士に求められる力は、予測不可能なこれからの時代を生きていく上でも必要な力であるという考えのもと、本授業を考案した。金沢市のさらなる発展の一助になれば幸い」と、それぞれコメントしている。

▲城南中学校でのブロックを活用した自己理解ワークショップのようす

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