ユーザー通信239号 5面 【宇宙大特集】 昨年末に初開催 『NIHONBASHI SPACE WEEK』
「宇宙『ビジネス』として見てもらうことが大事/基幹産業に育てる/産業振興のための」が現時点示すキーワードか
昨年12月14~17日、東京・日本橋エリアにて、アジア最大級の宇宙ビジネスイベント『NIHONBASHI SPACE WEEK 2021』が初開催され、「日本橋の冬が宇宙ビジネスに染まる一週間」となった。
三井不動産が日本橋の街において取り組んでいる宇宙関連領域のビジネス拡大プロジェクト「X-NIHONBASHI」(クロスニホンバシ)の一環として、複数の宇宙イベントが同時に催され、このうち「TOKYO SPACE BUSINESS EXHIBITION 2021」(12月14・15日)には、海外からも注目される国内宇宙スタートアップ企業を中心に、自治体、アカデミア中心の事業協同組合や宇宙航空研究開発機構(JAXA)など、約25の宇宙ビジネスに関わる注目の企業・団体が集結した。
ブース出展に加え、ステージエリアでは連日にわたり計20本のプレゼンテーションが実施された。間髪入れず20分刻みで、例を示せば、次のような内容が紹介された。
▽「軌道上サービスのリーダーを目指して」(アストロスケール)▽「宇宙への挑戦」(大分県)▽「宇宙産業推進ドライバーとしての挑戦~宇宙利用拡大と人材育成~」(Space BD)▽「超小型衛星で全地球を毎日観測~データがあらゆる産業に革新をもたらす~」(アクセルスペース)▽「北海道スペースポート(HOSPO)が生み出すビジネスチャンス」(北海道宇宙関連ビジネス創出連携会議)▽「天地人コンパスの活用事例と今後の展開」(天地人)、等々。
これらを絶え間なく聴講していると、宇宙ビジネスの現時点を表現する共通項としては、「基幹産業に育てる」、「まだまだ黎明期」、「産業振興のための」、「産業界との接続」、「ビジネスとして見てもらえることが大事」といったニュアンスが拾え、キーワードかと推し量れた。
写真/手前・アストロスケール、奥・Space BDのブース(会期初日のようす)
2022年2月14日