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ユーザー通信233号7面 Web2021 山善親交会 動画配信

ユーザー通信 WEB版

Web2021 山善親交会 動画配信

持続的成長に向け本格的に投資を実行(DX、グリーン成長、物流、自動化・省人化)

山善(本社=大阪市西区立売堀)は6月7~11日の期間、本来は5月18日にリアル開催を予定していた『2021 山善親交会』を、大阪など各地の緊急事態宣言の発令を鑑み、Webによる動画配信に変更して行った。

このうち、長尾雄次社長による2021年3月期(第75期)決算のポイントや今後の投資計画、佐々木公久専務による営業組織の全体最適等について語られた内容は、概ね、次のとおり。

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前期は好調な消費材の売上構成比が上った。家庭機器の第3四半期においては巣ごもり消費に加えて暖房機器等の冬物季節商品が伸長した。

生産財関連事業は大きな減収減益となったが、住建事業の増益、家庭機器事業が過去最高となる1千億円超えの売り上げを達成するなど生産財事業の大幅な落ち込みを下支えしたかたちとなり、およばずながらも、生産財と消費材による長年のダブルウイング経営が功を奏した。

今後は持続的成長に向けて本格的に投資を実行していく。74期から78期にかけ600億円の投資枠を設定する中、大きく分類すれば、「DX」「グリーン成長」「物流」「自動化・省人化」といった4分野を中心に、現在確定している投資額としては180億円強。

これら成長戦略を立案し実行していくための機構改革として、DXの取り組みを本格的に開始する「DX戦略部」、ES(エネルギーサービス)企業としての価値を最大化させる事業戦略を立てる「グリーンリカバリービジネス部」、工場等の設備を丸ごと請け負うSFS支社とロボット専門の販売部隊であるFAE支社を統合し、顧客とエンジニアを一元化する「TFS(Total Factory Solution)支社」といった3つの組織を新設した。

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また特別講演として、慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 蟹江憲史教授による「地球の未来は待ったなし! SDGsが示す新たな成長戦略」が併せて配信された。

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