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ユーザー通信233号4面 未来のリーダー人材育成を目指す「宇宙教育プロジェクト」を開始 クラーク国際高

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未来のリーダー人材育成を目指す「宇宙教育プロジェクト」を開始 クラーク国際高

高校生主体の衛星打上げ・運用の挑戦をSpace BDが支援

クラーク記念国際高等学校(以下、クラーク国際高)と、国立大学法人 東京大学大学院工学研究科、Space BDは7月1日、東京・日本橋室町の「X-NIHONBASHI TOWER」を会場に、高校生を主体とした人工衛星開発・打上げの実現および宇宙をテーマにした探究学習プログラムの開発による「宇宙教育プロジェクト」開始の発表会を行った。

山崎直子氏がプロジェクトアンバサダーに就任

クラーク国際高開校30周年記念事業の一環として同プロジェクトは、アンバサダーに宇宙飛行士の山崎直子氏を迎え、東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 中須賀真一教授指導、「宇宙商社」Space BD支援の下、独自のカリキュラムを通じて、未来の社会で活躍するリーダーの育成を目指す。

「高校生主体」は今回の会見にも反映されており、同校の生徒4人がMCや登壇者として進行を務めた。そのうちのひとり、宇宙探求部 国際広報部の甘露寺さくらさんは、「このプロジェクトのきっかけは、山崎直子さんからのアイデアがきっかけとなり『高校生でも人工衛星を飛ばせる』という言葉をいただきスタートしました。同じ女性として、宇宙に行かれた経験を持つ山崎さんにアンバサダーとして就任いただけたことは、大変嬉しいです」と話し、山崎氏にコメントを求めた。

それを受け山崎氏は、「宇宙を目指すのは、大変で難しい。難しいからこそ、きっとその過程で多くの学び、喜びがある」旨述べ、続いてSpace BDの永崎将利社長も、「こういった大きなプロジェクトの発端は、やはり人の情熱であり、縁だと思う」とコメントし追随した。

宇宙教育プロジェクトでは衛星開発・運用、ミッション実行を通じ、宇宙開発への興味・関心と宇宙視点で様々な課題解決の達成に向けた生徒たちの主体性を育てるとともに、未来の社会で活躍するリーダー人材育成に不可欠な非認知能力を伸ばしていく教育プログラムの開発を目的とし、具体的には次の目標に向けて挑戦する。

『クラーク衛星1号機』開発・運用/『宇宙探求部』創設/『宇宙探求学』授業実施

2020年度に予定している第1回目の打上げにおいては、プロジェクトの第一段階として、高校生による衛星『クラーク衛星1号機』(仮)の開発と軌道上での運用を目指す。

また、在籍する1~3年生を対象とした部活動『宇宙探究部』を創設し、「衛星開発チーム」と、宇宙開発の魅力を社会に伝える「国際広報チーム」、人工衛星の運用を行う「宇宙ミッション実行チーム」に分かれ、生徒の宇宙への興味関心を深めていく。

さらに、東大との学術指導制度により、中須賀教授から宇宙を題材にして行う探究学習についてのアドバイスを受け、独自の探究学習プログラムとして、宇宙をテーマにした「宇宙探究学」(仮)を構築し、全生徒へ向けて授業を実施する。カリキュラムは23年3月末完成予定。

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