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日本トムソン、アブソリュートリニアエンコーダ仕様に対応ドライバ追加

ニュースリリース ユーザー通信 WEB版

日本トムソン(本社=東京都港区、細野幹人社長)は、メカトロ製品であるリニアモータテーブルLTシリーズのアブソリュートリニアエンコーダ仕様に新たな対応ドライバを追加し、販売を開始した。

リニアモータテーブルLTは、アルミニウム合金製の可動テーブルとベッドの間にACリニアサーボモータを組み込み、光学式リニアエンコーダを内蔵したコンパクトで高精度な位置決めテーブルであり、軽量な可動テーブルと大きな推力により高加減速・高応答な動作を可能としている。さらに、 先進的なサーボ技術が高い静止安定性と速度安定性を実現し、半導体・液晶関連装置や、高速での作業を要求される測定器・組立機および搬送設備など、幅広い用途に使用されている。

リニアモータテーブルLTシリーズのアブソリュートリニアエンコーダ仕様は、原点復帰不要、耐ノイズ性の向上などの特長を持ち、高分解能と高速移動の両立を可能としている。今回、アブソリュートリニアエンコーダ仕様に対応するドライバとして、新たに日立産機システム製の新型ドライバAD7シリーズを追加した。

日本トムソンは、日立産機システムと共にIKOリニアモータテーブルLTの性能向上を目指し、AD7シリーズでの制御を実現。この新型AD7シリーズを使用することで、さらなる静定時間短縮や制御性向上を実現している。LTシリーズのアブソリュートリニアエンコーダ仕様の主な特長は、次の通り。

①原点復帰・磁極位置検出動作が不要=リニアスケール上の絶対位置情報を読み取るため、電源再投入時の原点検出動作や磁極位置検出が不要②高分解能と高速移動の両立=高速シリアル通信を用いて要求に応じた位置計測が行われるため、高分解能でありながら高速移動が可能③耐ノイズ性の向上=シリアル通信で位置情報をデジタルデータとして獲得するため、インクリメンタルリニアエンコーダと比べて耐ノイズ性に優れている。

主な用途は、半導体・液晶関連装置や、測定器・組立機および搬送設備等。

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