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[262F]JTA新年賀詞交歓会、生産額5,000億円達成を宣言 次世代の需要開拓に期待

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日本機械工具工業会(JTA)は1月16日、東京都千代田区の丸の内東京會舘で、来賓や正会員・賛助会員など255名が出席し、「2024年新年賀詞交歓会」を開催。開会に先立ち、能登半島地震での犠牲者への哀悼ならびに被災者へのお見舞いと復興を祈念し、参加者全員で黙とうをささげた。

はじめに五島康会長(不二越執行役員工具事業部長)があいさつに立ち、「2024年度の目標として、生産額5,000億円の達成を改めて宣言する。EV化やDXなど急激な変革の波が進む中、どのようなワークや被削材が主流となるのか、それに応じた工具や加工法など、次世代の工具需要開拓に期待する」と工業会での取り組み姿勢を力強く表明した。次いで、5月に大阪で開催される「世界切削工具会議(WCTC)2024」の成功と、11月に開催されるJIMTOF2024(日本国際工作機械見本市)にて会員各社がそれぞれの最新技術・製品を披露することで、「大転換期の今こそ、国内外の新たな市場開拓に取り組んでいきたい」と抱負を述べた。

この後、来賓を代表して、経済産業省製造産業局産業機械課の安田篤課長が登壇。「成長型経済への転換を目指し、様々な経済対策や支援施策、税制改正等を推進し、産業界の発展に役立てたい」とあいさつ。次いで、JTAの大沢伸朗副会長(オーエスジー社長兼COO)は、「本年も、不安定な世界情勢を背景による地政学リスクへの懸念やテクノロジーの進化への対応などのいろいろな変化が見込まれるが、5月に開催されるWCTC2024を絶好の機会と捉え、会員企業の連携を一段と強化し、日本の先端技術を世界にアピールしていきたい」と強調し、乾杯を発声。JTAの森誠副会長(富士精工会長兼社長)が中締めに立ち、「強固なスクラムで」と新年の飛躍を誓い、閉会した。


▲「WCTC、JIMTOFへ期待」と五島会長   ▲大沢副会長の発声で乾杯

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