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国際ロボット展/フルサト工業らが「人機一体」の出展ブースへ協賛 「機械化された未来の工事現場を具現化」

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世界最大規模のロボット専門展として、11月29日から12月2日までの4日間、東京ビッグサイトで開催された「国際ロボット展2023(ⅰREX2023)」には国内外より14万8125人が来場し、人手不足による自動化・生産性向上ニーズに対応した様々なソリューションが提案され、活気あふれる展示会となった。

同展は「ロボティクスがもたらす持続可能な社会」をテーマに、654社・団体が出展し、前回規模(615社・団体) を上回る過去最大規模で開催。海外出展者数は18ヶ国・121社で、コロナ禍前の2019年開催時を越えて過去最大数となった。会場では、従来の自動車や半導体に加え、物流、食品、医薬分野での導入が拡大する産業用ロボット分野では、AIの活用による自動化や生産性向上を実現する各種協働ロボットに加え、物流システムや部品供給現場で活躍するロボットやソリューションが展示・実演されたほか、介護・福祉、農業、インフラ・災害対応、教育、食品などでの用途が広がるサービスロボットも注目を集めるなど、さまざまな業界・業種での自動化を実現する各種ロボットおよびシステムが実演された。

フルサト工業「レーザーケレン」実演デモ

このように、幅広い分野でのロボット活用提案が一段と拡充される一方、インフラメンテナンスや土木建築などの工事現場では未だに「生身」の作業員が重作業や危険作業に従事している実態がある。こうした課題に対応し、先端ロボット工学技術と知的財産活用サービスである人機プラットフォームを提供し、話題を集めているのが人機一体(本社=滋賀県草津市、金岡博士社長)だ。ブースでは、竹中土木、フルサト工業、タダノ、東北電力ネットワークなどのプラットフォーム参画企業と協力し、トンネル掘削エリア、橋梁メンテナンスエリア、線路メンテナンスエリアを設置し、先端ロボット工学技術で自動化・機械化された未来の工事現場を実現。人間は安全な環境下で肉体的苦痛を伴うことなく、人間機械相乗効果器『人機』を自分の身体の延長のように自由自在に操り、さらに複数の『人機』が連携して重作業を行う現場作業の機械化を実演した。会場では、高所での多様な危険作業の機械化を目的とした空間人機『零式人機』をはじめ、初披露の新規開発ロボット『人機ショベル』、『人機並進駆動ユニット』などを展示。各ロボットの個別デモとすべてのロボットが協調動作するデモを、プラットフォーム参加企業と協力してアピールした。参加企業では、竹中土木と東北電力は各事業分野での高所での危険作業の機械化を推進。フルサト工業はレーザーによるブラスト処理を行う『レーザーケレン』を活用し、高速道路の高架橋脚下を模したエリアでの耐震補強部材の取り付けデモを実演した。

人手不足に対応した多彩なロボットが競演

最大規模のブースとなったファナック(本社=山梨県忍野村、山口賢治社長)は、世界の工場の自動化を目指したロボット、ロボマシンなど豊富な商品ラインナップをアピール。産業用ロボットでは、自動車、電気電子、物流、食品など多彩なアプリケーションの自動化事例を紹介。協働ロボットでは、溶接、加工、組立、物流、食品など、さまざまな分野のシンプルで導入しやすい自動化事例を提案するとともに、協働ロボットを操作できる体感展示も好評を博した。

安川電機(本社=北九州市、小川昌寛社長)のブースでは、品種・生産手順の異なる複数製品の組立デモンストレーションを展開。変種変量生産に対応したフレキシブルな構造と、デジタルデータ活用による継続的な生産性・品質向上を両立した取り組みを提案。また、新型自律ロボットシリーズや人協働ロボットなどを展示・実演した。

川崎重工業(神戸本社=神戸市中央区、橋本康彦社長)は、自動車関連などの製造分野から、医療・ヘルスケアや、社会実装を見据えたソーシャル分野など、多岐にわたる同社の総合力を披露。半導体製造を支えるロボットやカーボンニュートラルに貢献する小型ワーク塗装ロボット、自動車業界の変種変量に対応した自動化提案をはじめ、国産初・最先端の手術支援ロボットや物流現場の自動化を推進するデバンニングロボット、複数ロボットの連携・遠隔指示・稼働状況を可視化するインダストリアルメタバース、自走式ロボットなどを実演した。

三菱電機(本社=東京都千代田区、漆間啓社長)ブースでは、産業用ロボット、協働ロボット、AI技術を中心に、設計・立ち上げから運用・保守に至るスマートファクトリー構築を可能とするソリューションなどをアピール。

「使いやすさを追求した不二越自動化ソリューション」をテーマとした不二越(本社=東京都港区、黒澤勉社長)は、さまざまな工場・工程での自動化課題に、ロボットおよびシステムで解決する最適ソリューションを提案。基板搬送やラック収納に最適な新型ロボットを用いての基板搬送デモンストレーションを行った。さらに、独自の視覚制御技術により、従来は自動化が困難であったFPCコネクターなど軟体部品の組付作業の自動化事例、協働ロボット使ったねじ締め、面取りなども展示し、豊富な実績を示した。


▲零式人機 ver.2.0(出典:人機一体プレスリリース)▲ファナック協働ロボット

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