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山善、協働ロボ・AGVの有効活用で自動化・省人化を提案

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山善(本社=大阪市西区、岸田貢司社長)は11月29日~4日間、東京ビッグサイトで開催された「2023 国際ロボット展/ⅰREX2023」に出展し、協働ロボット・AGV(無人搬送車)の有効活用による自動化・省人化を提案した。

ブースでは、SIerと連携し、協働ロボットを設置したこたつ型の台の下にAGVが潜り込み、上面を上昇させて台を持ち上げ、2つの作業台を往復する「ロボこたつ&AGVソリューションエリア」を構成、1台の協働ロボットを有効活用できるほか、AGVとロボットの一体型ではないため、柔軟な機種選定が可能だという。さらに、「ロボット運搬ソリューションエリア」では、AGVがパレット搬送を行いながら、協働ロボットがパレ/デパレを行うデモを実演。AGVの使用台数の最適化を可能とするとともに、障害物のルート回避機能を搭載しているほか、遠隔で稼働状況を確認できる「リアルタイムモニタリング」や、電力計測機で消費電力をリアルタイムで見える化することで、現場の課題抽出から具体的な改善活動に繋がる脱炭素化対策もアピールした。山善TFS支社の中山勝人支社長は、「自動化や環境対応など、具体的な質問が相次ぎ手応えも十分。さまざまな生産現場の自動化ニーズの課題解決に注力していく」と力説していた。

また山善は、10月に名古屋で開催されたメカトロテックジャパン(MECT)2023では、人の手や目視での作業が主流となっている「加工の後工程の自動化」に着目。展示ブースでは、工作機械での加工を終了した終えたヘリカルギア(螺旋状の歯車)をワークのモデルケースに、「バリ取り」「粗さ測定」「硬度測定」「外観検査」の4工程を、協働ロボットや非接触粗さ測定、磁気センサによる非破壊硬度測定、AI外観検査などを組み合わせるなど、専門商社ならではの自動化を提案した。


▲iREX2023での山善ブース

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