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「DMG MORI ACADEMY」全国5都市で展開へ /「実機トレーニングをできるだけ近くで、利便性高く」(丹羽専務)

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 浜松、金沢に相次ぎオープン

DMG森精機(グローバル本社=東京都江東区、第二本社=奈良市/森雅彦社長)の研修施設「DMG MORI ACADEMY」が4月26日に浜松で、5月12日には金沢で相次いでオープンした。

このうち、浜松の開所式での、丹波優専務(森精機セールスアンドサービス社長)によるDMG MORI ACADEMY新設目的の要旨は次の通り。

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 DMG森精機では、2017年までは東京・伊賀(三重)・名古屋の3拠点で見学会、各種スクールを実施していたが、18年からは全国で、5軸加工研究会の会員企業にエンジニアを派遣して行う週末スクールを開催している。全国200ヶ所にて5年間で6千人以上のユーザーに、プログラミング、実加工など5軸加工機のプライベートレッスンを、すでに累計2500回提供している。これがマーケットに強力なインパクトを与え、結果的に5軸加工機の販売が非常に伸長したと考える。これら経緯をふまえ、ACADEMY新設の目的は極めてストレート。「実機トレーニングを全国で、できるだけ近くで、利便性高く」。お客様に100%機械を有効活用いただくために、また学生向けに、各種スクールを開催し、トレーニングを実施するとともに、最寄りの場所で実機にふれていただく機会を拡充する。金沢(5月12日)に続いては、8月に仙台、来年(24年)5月に岡山、そして九州(福岡)と順次開所を予定している。「ACADEMY」と名の付く最初の拠点となった浜松の概要は、浜松駅から車で15分、浜松ICから車で10分の幹線道路に面した2階建てで、建物面積680㎡。1階は機械展示場、スクール教室、2階は会議室、オフィス、シャワー室も完備している。設備は、5軸加工機『DMU 50 3rd Generation』、複合加工機『NTX 1000 2nd Generation』ほか、DXツール『TULIP』も備え、eラーニングと実習を組み合わせた「デジタルアカデミー」も導入している(金沢も同様)。

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 テクニウム(グループ内のデジタルソリューションや教育アカデミーを手掛ける)のブルーメンシュテンゲル健太郎社長は、「テーマとしては、いまDMG MORIが推奨する『工程集約』『自動化』『デジタル化』の3つをそれぞれ学べるようにしていきたい」と各地域の顧客ニーズに応じたプログラムの提供に言及した。

▲見学会後の質疑応答に臨む丹羽優専務    ▲スクールメニュー等を紹介するテクニウムのブルーメンシュテンゲル健太郎社長

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