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岡本工作機械らがトークセッション 「GTJ2023」に4800人来場

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第3回となった「Grindig Technology Japan」 (GTJ2023)が、3月8~10日に千葉・幕張メッセで開催され、3日間で4785人が来場した。

「現場の答えが見つかる研削加工の専門展」として、より専門性を高める中、初日午前には基調講演「欧州と日本の研削盤、それぞれの技術をみる」と題したパネルディスカッションが行われた。清水伸二教授が司会のもと、岡本工作機械製作所はじめ、ジェイテクト、スチューダテック、メーゲレといった日欧研削盤メーカーがパネラーとなり、最初に各社からの会社概要、製品および特長や強みを紹介したあと、「自動化について」、自動化を進める上での「高信頼性の確保」、「複合化が進まない理由」、「省エネ化」等々をテーマに議論が進んだ。「高信頼性とは『長い間同じことができる』が再重要」、「汎用性があることが、かえって面倒くさくなる」、「ニーズを聞きのではなく、何をしたいのかを具現化する」等々のトークセッションが繰り広げられるなか、岡本工作機械 技術開発本部 製品開発部の吉田裕部長は、自動化については「お客様がどこまで段取りを少なくするか、夜間だけ実施したいのか、こういったさまざまなニーズをお客様ごとに話をしながら機械を提供していく」旨述べ、「個々のユーザーに対する自動化が大事」と強調した。また「省エネ化」については、油圧レス、電動化に観点を移しつつ、こう話した。「油圧の良いところは、平面研削盤では加工面がキレイに仕上がること。電動化ではボールネジを使うので、やはり転がりの形状ができてしまう。そうなれば平面研削盤としては致命的。鏡面加工が必要な場合はリニアモータを使い非接触にするなど、当然、油圧でも超精密なものづくりはできるので、お客様のワークに合った提案を行っている。油圧がなくなるとは考えていない」。

インターモールドに平面研削盤・型成形研削盤出展(岡本工作機械)

なお、岡本工作機械は、4月12日(水)~15日(土)に東京ビッグサイトで開催される「INTERMOLD2023」にて、平面研削盤『PSG‐SA-1 Series』、小型成形研削盤『HPG500NC』を出展。機上計測による大幅な工程短縮・自動化の実現などを提案する。【小間番号・1-313】

 

▲開会早々から満席となったGTJ基調講演のパネルディスカッション(左)と岡本工作機械ブースの賑わい

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